高すぎる!小樽市立新病院 同規模の小山市は半額で建設 (2012/02/27)

 小樽市(中松義治市長)が、総事業費137億5,000万円の巨費をかけて進める市立新病院建設は、同規模の新病院建設を進める栃木県小山市(大久保寿夫市長)の総事業費68億2,000万円の倍額であることが、本社の調べで分かった。

 人口13万人の小樽市新市立病院は、産科や周産期医療がなく、小樽市民が子供も産めない欠陥病院だが、この総事業費は137億5,000万円となっている。これに対し、人口16万人の栃木県小山市の新市立病院は、産科や周産期医療にも対応しており、しかも、小樽市の半額の68億2,000万円の事業費で建設することにしており、小樽市の巨額の無駄使いが、明らかになっている。

 総事業費は137億5,000万円の小樽市新病院の一般病床数は、302床(この他、精神80、結核4、感染2の総数は388床)となっている。これに対し、小山市の新病院も一般病床数は300床と、小樽と同規模の病床数となっている。

 小山市は、2011(平成23)年12月に「新小山市民病院建設基本計画」をまとめ、2012年度は、基本設計と新たな経営形態として独立行政法人化の準備・開始に取り掛かり、平成27年度の開院を予定している。

 注目されるのは病院機能で、24時間の二次救急医療機能、がん・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病の4疾病の急性期医療機能、小児・周産期医療機能、地域医療支援病院機能、災害対応機能などに対応することにしており、小樽市の新病院が目指している、ほとんどのものは包含している。

 建設工事費は、小樽市の89億円に対し、ちょうど半分の45億円を予定している。駐車場も小樽の250台に対し、「将来需要を考慮し、駐車容量800台程度を確保する」と、その彼我の行政の力量の違いに驚かされる。

 小樽市の新病院建設は、山田勝麿前市長が計画し、実施設計までを強引に持ち込んだ箱物市政の産物であり、小樽市民に巨額の借金を背負わせる建設事業だが、新任の中松市長は、この巨費の無駄使いには、一顧だにせずに、前市政を踏襲するだけとなっている。

 就任から10ヶ月もの期間があったのだから、元銀行マンとしても、市長は、この建設事業を精査すべきであった。ほんのちょっとの調べで、このカラクリを突き止めることが出来たであろうに。「市長提案説明」で「事業の厳選に取り組み、予算を編成したところであり、この間、庁内におきまして、徹底的に議論を重ねたところであります」と言うに至っては、行政マンとしての力量が問われるところだ。

 総務省の公立病院ガイドラインを策定した長隆氏は、その最近のツイッターで「小樽市の138億円の新病院建設は、70億円の無駄使い」と指摘している。

 この行政の巨費の無駄使いに対して,小樽市議会は、一新小樽の4市議だけが反対したが、自民(8)・公明(5)・民主市民(4)・無所属(1)の与党だけでなく、野党の共産(5)までが、もろ手を挙げて賛成している。

 行政に対するチェック機能がまるで働かない議会の存在意義が、果たしてあるのだろうか。長年の習慣の午後1時から始まる議会で、議員も理事者も共に昼寝している中では、望むべくもないのだろうか。行政と議会から巨額の借金を押し付けられる市民こそ、最大の被害者なのだが、それでも、市民の目覚めも期待出来ないとなれば、小樽市の未来は、極めて暗いものになろう。

 新小山市民病院建設基本計画

 小山市HP〜新小山市民病院建設事業

 小樽市新市立病院計画概要

 小樽市病院統合新築工事基本設計の概要

 小樽市新病院建設に係る発注工事 予定一覧

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