演芸(落語)公演 手西小児童が大笑い

 演芸(落語)公演~次世代を担う子どもの文化芸術体験事業~が、2月13日(月)13:15から、手宮西小学校(澤本昌宏校長・清水町5)体育館で開かれ、全校児童と地域住民、保護者が集まり、演芸を楽しんだ。
 この事業の趣旨は、優れた舞台芸術を鑑賞する機会を与え、次代の文化の担い手となる子どもたちの発想力やコミュニケーション能力の育成を図り、芸術家の育成や芸術鑑賞能力の向上に繋げることを目的としている。主催は、文化庁・北海道教育委員会・小樽市教育委員会・手宮西小学校。
 公益社団法人落語芸術協会の落語家が、1月23日に本校を訪れた。3年生以上の児童は、ワークショップで落語について、小噺の伝授、効果音やそばのすすり方などの所作を体験し、また、6年生・6名が代表となり指導を受けた。
 指導を受けた6名は、2名ずつ1組となり、児童小噺として、小噺と鳴り物を披露し、大きな拍手を受けていた。
 三浦健太郎君は「初め緊張したがやってみるとみんな笑ってくれたので面白かった。この日のために一生懸命練習した」と体験した感想を話した。
 その後、澤本校長のリクエストで、子どもたちが劇で演じたことのある「寿限無」や「牛ほめ」・「七度狐」・「饅頭こわい」の落語を、桂伸治氏他3名の落語家が披露した。子どもたちに分りやすい落語で、大変反応も良く、笑いながら落語を楽しんでいた。
 鏡味初音氏は、太神楽伝統芸を披露した。大茶碗をあごの上に立てた棒に乗せバランスを取る曲芸や傘を回す芸などに、子どもたちは「すごい」と歓声を上げていた。
 澤本校長は「3年生以上は2回目で1・2年生は初めてで、とても楽しかったと思う。子どもたちを引きつける技を学んだ。伝統の話芸が大変良かった」と話した。
 公益社団法人落語芸術協会は、100人以上の会員で、年間約30公演が行われている。事務局の桂奈保子次長は「落語を楽しみ、日本の文化に興味を持ち、自分でも調べてもらえると嬉しい」と語っていた。