竹スキーで歩くスキー体験 小樽市総合博物館

 おたるスキー発祥100周年にちなみ、2月11日(土)10:00より、小樽市総合博物館(手宮1)実験室で、「つくってあそぼう竹スキー」が開かれた。主催は、おたるスキー発祥100周年記念事業委員会。
 昭和30年代以前の子どもたちが、冬に遊んでいた竹スキーを作り、構内特設会場で楽しもうと企画された。NPO法人自然教育促進会のスタッフが、予め用意した竹を使用し、曲げやすいように削り方の説明を受けた。竹の節がある内側を上に向け、節から10〜15cmくらいの両端をやすりで削る作業を行い、その後90℃の湯の中で15分くらい煮て、柔らかくし曲げて押さえる。形が固まるまで半日か1日押さえた状態にしておくと良いと説明があった。スタッフの作った竹スキーで実際に滑ってみると、エッジがないので曲がることができず、勢い良く滑り出したり、コツを掴むまで練習が必要。参加者は、ミニスキーやソリ滑りを、笑顔で楽しんでいた。
 長橋小学校1年の川﨑慶哉君は「削るのが面白く、楽しかった」と話し、保護者は「初めて竹スキーを見たし、滑った。もっと簡単にできるものだと思った。子どもの友だちにも教えてあげたい」。また他の参加者は、「孫に竹スキーを伝えることができて良かった。以前から自分が子どもの頃遊んでいた竹スキーを探していたので、今日の講座はぴったりだと思い参加した」と満足した様子だった。
 スタッフは、「竹スキー体験は、エッジがないので難しいとの意見が多いが、子どもたちは勘が良いので家に持ち帰り、練習して楽しんでもらいたい」と話していた。
 雪あかりの路の開催に合わせ、同館では「歩くスキーにチャレンジ」が、2月4日・5日・11日・12日に開かれている。博物館職員やボランティア・スタッフが指導してくれる。4日は16名、5日は13名の参加者が歩くスキーを楽しんだ。前館長の発案で、作年から、冬の博物館を見てもらいたいと始められ、重要文化財を見ながら、構内500mのコースを歩くスキーで散策できる。コースは、館長自ら早朝にスキーでつけたもの。11日は、青空が広がり、雪が眩しくスキー日和となった。
 市内から家族4人で参加した母親は「先週も参加し、子どもがまた滑りたいと今日も来た。今年初めてスキーを体験したが、先週にくらべ上手になっていた。楽しかった」と話した。