雪あかりでオブジェ製作体験  兵庫県立小野高校

 北海道に修学旅行に来た兵庫県立小野高校2年生320名が、小樽雪あかりの路に初参加し、3ヶ月以上前から案を練ってきた雪でのオブジェ作りに挑戦した。
 「あかりの路会場」旧合同庁舎跡(港町5)で、2月9日(木)15:00から、320名・9組が、小樽雪あかりの路実行委員会により下準備された設営場所でそれぞれ作業を開始した。
 ボランティアの指導を受け、スノーキャンドル作りや一斉に雪を積んだり固めたり、バケツで型取ったりと、熱心に取り組んだ結果、17:00頃には、初めてとは思えない個性ある9つのオブジェが完成し、次々とロウソクの灯りが点された。優しいロウソクの灯りのもと、参加者は、みんなでがんばった成果に感動していた。
 完成したオブジェには、それぞれにタイトルがつけられている。
 A組「It’s a snow kingdom.」。城をイメージしたもの。岩崎千佳さんと多鹿春菜さんは「ルスツでスキー体験をしたので寒さに慣れ、思ったより寒くなかった。優勝を狙いクオリティの高い作品ができた。初めての経験で綺麗で楽しかった」と感想を述べた。
 B組「雪の小路に誘われて花火大会にご招待!!」。花火をあかりで表現し、工夫を重ねている。
 C組「未来への∞ベクトル」。未来に向っての方向は、無限に広がっていることを意味している。オブジェに絆の文字を入れ、65回生の絆、小樽や北海道、日本の絆を深めようとの意味が込められている。
 D組「みんなでつなげるWA」。「わ」をコンセプトに繋がりを意味し、オブジェを歩いてもらう体験型。
 E組「サンフラワー」。小野市はひまわりのイメージなのでひまわりを題材にした。花びらが開きにくかった。
 F組「Fが照らす 雪のsmall town」。町をイメージし、京都の大文字焼きのように山をつくり「F」の文字をあかりで灯した。
 G組「みち〜未知・道・満ち〜」。みちをテーマにみちとは未来でもあり、道、満ちるでもある。雪がふわふわで固めるのが難しかったという。
 H組「つながろう愛で 残そう想いで HOT!街道」。中央にフォトフレームを作り、二人が丁度入れるサイズの写真が撮れるコーナーを設けた。
 I組「夢への階段」。柏木美和さんと吉田恵理子さんが中心となり「螺旋型の上る道を作った。型で作らず全部手でまるめたものを積んだ。受験に向けてみんな一緒にがんばろう、積み上げていこうと意味を込めている。1時間45分くらいで点灯できた。学校では紙粘土でオブジェを作って考えた。立体的に塔のようにしようと思ったが、あかりを見せるようにと変更した。完成したオブジェを見て感動した」と話した。
 担当の山本巧教諭は「2時間でここまで出来るとはすごいと思った。小樽雪あかり実行委員の方々に環境を整えてもらい感動した。今後もこのような修学旅行を考えていきたい」と話した。
 作品を多くの人に見てもらおうと生徒たちは街頭で呼びかけ、会場ではオブジェコンテストを開いた。来場者に投票してもらい「小樽賞」「拓く賞」「大衆賞」が選ばれる。
 9日は、市内ホテルへ宿泊し、10日に札幌雪まつりを見学し帰る予定。