古屋ギャラリーの『新春展』 絵はがきでチャリティー


furytagallery1.jpg 毎年恒例となった「新春展」が、1月17日(火)から22日(日)の10:00から17:00まで、古屋ギャラリー(花園4)で開かれている。
 今年で10回目を迎えた。これを機に何かをしようと、「作品の絵はがきを作製して1枚100円で販売し、その収益金を東日本大震災への義援金にしよう」という案を、実行委員たちが考え、今回の開催内容となった。
 会場に展示した34名の作品の下に絵はがきを展示し、来場者は気に入ったものを注文票に記入。後日、手元に届けられる。反響が多く、申し込む人が多い。作品の絵はがきを自宅に飾ってみたり、小樽を懐かしむ人へ送ったりと、色々な活用法がある。
 古屋ギャラリーは、同展実行委員の古屋五男さんが自宅を改装したスペース。古屋さんは絵画教室を開き、展示会や時にはシャンソンが歌われる会場として、いろいろな催しに利用されている。
 今回出展した34名は、小樽近郊に住んでいる道展会員や市展会員、絵画団体に所属しているベテランもいれば初出展の人もいる。
 村元道男さんの「秋の祝津」は、朝日に照らされ、赤く染まった祝津の風景を描いた。松田孝康さんの「祈りの朝」は、震災の津波のシーンが描かれ、海を眺めてる人の姿が印象的で、震災への複雑な思いが蘇る。古屋さんは「運河の冬」を出展。北運河に停泊しているボートに雪が積る今の情景そのものが描かれている。
 実行委員の菅原睦子さんは「毎年、素敵な絵が多く、皆さん上手になり、年々上達している。人物・風景、いろいろなものが描かれ素敵に出来ている。絵にも個性があり、大切にしていきたい。上手に描くだけではなく、心に訴えるような絵を描きたい」と話していた。

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