版画家・宮井氏のファンタジーな世界


miyai.jpg 花園銀座街にある宮井額縁店・画廊サロン・ド・宮井代表で版画家の宮井保郎氏(74)のデカルコマニー版画が、ホテルニセコアルペンのロビーで展 示され、独特なファンタジーな世界を演出している。
 宮井氏は、小樽出身。24歳になって日本画を始め、48歳からデカルコマニー版画に転向。数々の賞を受賞し、1995(平成7)年には、世界的版 画家の故・一原有徳氏の推薦で北海道版画協会会員となった。
 デカルコマニー版画は、圧迫と反発を利用した作品。偶然と偶然が重ねる抽象版画。「一原さんが、うちの額縁店を出入りしている時に、指導やアドバ イスをしてくれた。あんたの絵は、本州でやった方が良いと言われていた。ニセコ人は外国人が多いので飾りたいと思っていた」と作品を展示すること になった。
 計算された偶然と偶然が重なった小樽生まれの抽象版画12点が、ニセコのホテルロビーで外国人観光客を出迎えている。
 小樽市内では、桜4の「ちょこっとカフェ」で展示されている。問合せ:0134-23-1607