西陵中存続の陳情などを審議 市議会学校適配特別委


 小樽市議会の学校適正配置特別委員会(北野義紀委員長)が、12月14日(水)13:00から市役所別館第2委員会室で開かれた。
 冒頭、西陵中学校の存続を求める陳情を提出した「存続を訴える会」の菰田尚正会長が、「もしも西陵中学校が廃校になったら、稲穂4丁目・5丁目、長橋1丁目・2丁目に居住している子どもたちはいったいどうなるのか」と趣旨説明を行った。
 同陳情は、中学校3校を2校にする「中央・山手地区ブロック」の再編プランで、小学校の再編とともに松ヶ枝中学校を最上小に移転させることで西陵中が廃校になることを危惧した地域住民が陳情書1,616・署名409筆を集めて提出した。
 この日の特別委では、この陳情についての質疑が主に取り上げられた。
 小貫元委員(共産)は、「西陵中の廃校の話は出ていないと思うが」と質問。
 市教委は、「出してはいない。プランは色々出しているが」と答弁。
 鈴木喜明委員(自民)は、「西陵出身、伝統校だ、好きだから残って欲しいなど、それぞれ必要性を主張する方々がいるが、どう対応されるのか」と質問。
 市教委は、「色々な角度から比較し、すぐに結論が出ないと思うが、住民と話し合いをしていかなければならない」と答弁。
 千葉美幸委員(公明)は、「西陵に関しては、周知・配慮が足りないと思う。中央山手はこれから議論に入っていくが、地域住民に配慮してやってもらいたい」と質問。
 市教委は、「可能な限りやってきたが、中央山手に関しては誤解を招かないように余裕を持って対応出来るにしたい」と答弁。
 安斎哲也委員(一新小樽)は、「教育委員会も住民の合意が必要だと言っている。この陳情が出されたことを真摯に受け止め、松ヶ枝中の移転ありきではなくフラットな状態で住民と懇談会を開いてもらいたい。陳情された方々が傍聴に来ているので議会が終わったらすぐに調整してもらいたい」と質問。
 上林猛教育長は、「真摯に受け止め住民と意見交換する」。
 市教委は、「周知にある一定程度かかるが、懇談会なり説明会を早急に開けるようにしたい」と答弁した。
 質疑終了後の同陳情に関する採決では、賛成多数で継続審査となった。