済生会新病院の起工式 雪降る中で鍬入れ


saiseikai1201.jpg 北海道済生会小樽病院(梅ヶ枝町8・近藤真章院長)が、築港地区のJR用地で進めている新病院建設工事が、12月1日(木)から始まった。
 朝から雪模様の中、1日10:00から、築港地区のJR北海道の建設用地に建てられたテント内で、起工式が行われ、工事の安全を祈る神事と鍬入れ式が行われた。
 北海道済生会小樽病院関係者や工事関係者、小樽市長ら約70名が式典に出席した。工事着手の第一歩となる鍬入れ儀式が、龍宮神社の宮司により、おごそかにに進められた。
 済生会新病院の建設用地は、新市立病院の建設予定地だったが、市民の反対で、結局、市は量徳小学校用地に変更せざるを得なくなった。これを受けて、新病院の建設計画を進めていた北海道済生会小樽病院が、新病院用地として所有者のJR北海道と賃貸借契約を結び、新たに進出することになった。
 12年間かけても新病院を造れなかった山田勝麿市政と、2年間で新病院建設に漕ぎ着けた済生会との取り組みの落差を改めて認識させられることとなった。
 北海道済生会小樽病院では、「やっとここまで来れたので、これからは地域の基幹病院として、小樽・後志の地域特性を考えた病院造りをやっていきたい。建物のハード面がスタートしたが、これまでは老朽化の中でやっているが、これからはソフト面を新病院に合わせて整備していかなければならない。当院では、医師の先生方の事務作業の負担を軽減するための医療クラークを養成しており、現在7名が研修している。医師の負担軽減を図り、医師確保に繋げていきたい。リハビリのニーズも高いので、対応するためにスタッフを増員している。これからは新病院にスムーズに移行できる組織体制を作っていく。」(櫛引事務長)
 近藤真章院長は、「平成21年の12月に計画を立ち上げてから、2年間があっという間に経ってしまった。これから1年半かけて、小樽・後志の急性期病院としての位置付の新病院が建つ。これからは、医師の確保を札幌医大などと連携し、地域に派遣してもらうようにお願いしたい。今日改めてJR用地に立ち、やっぱり小樽市内には平らな土地が少ないので、この平坦で広い土地で充実した医療センターを目指していきたい」と話した。
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