小樽技芸講師研究会チャリティーバザー 長崎屋小樽店


charitybazaar.jpg 第36回小樽技芸講師研究会チャリティーバザーが、11月24日(木)から29日(火)の10:00から18:00(最終日16:00)まで、長崎屋小樽店(稲穂2)2階で開かれている。
 毎年この時期に行われ、現在9名の講師が所属し、それぞれの教室で講師や生徒が作った作品3,000点以上を展示販売している。売上げの一部を小樽市社会福祉事業資金基金へ寄付し、今までで300万円以上の寄付を行っている。
 作品は全て手作りで、手編みのベスト、ネクタイ、籐工芸品、レザークラフト、手芸品、押絵、和紙工芸品、お正月のしめ飾りなど、丹精込めて作られた作品が並ぶ。
 同会の中村澪子副会長は、日本フラワーデザイナー協会名誉本部講師で、札幌で「花 アトリエ Pei」を主宰している。普段は、生花のフラワーアレンジメントを専門とし、今回は、お正月のしめ飾りのアレンジメントや手作りのネクタイなどを出展している。「お花を始めて35年、毎年バザーに参加してきた。今年は、来年の干支”龍”を取り入れたものが目立つ。この季節なので、お正月用のしめ飾りを、土台と花を組み合わせて作れるように販売している。自分でアレンジし、ちょっと違った自分だけのしめ飾りを飾ってもらいたい。チャリティーバザーなので、小樽市に寄付をしてる。以前は、沢山寄付できたこともあるが、最近は、少なくなっているので、沢山のお客さんに来てもらいたい」と話す。

 籐工芸品では、一般的な籠から桜の小枝を並べたタペストリーや、桂やアケビのつるで作った小物入れや飾り物、皮藤を使って編んだ籠、籐を染めたもので、アクセサリーを販売している。今までの籐のイメージから進歩している作品が多い。
 籐工芸教室に通う会場当番の生徒は、「新作を惜しみなく教えてくれるので、楽しい。チャリティーバザーのために日々作品作りに励んでいる」と話す。
 クラフトワーク・レザークラフト教室主宰の山田育子さんは、「34年前からレザークラフトを学び、この会に入って20年、今回は、小物を含めて250点販売している。知らないお客さんが見てくれて、そこから10年の付き合いをしている人もいる。また、『来年も来るね』と、声をかけてくれる人もいる。いろいろな人との出会いがあり、楽しみにしている。バザーを目標に、実用的な作品が多いので、日々学び、時代にあったものをと考えている。常に向上心を持って続けたい。」
 押絵教室主宰金澤文美さんは、2名で手作りしたものを販売。干支の龍を押絵にした壁掛けやタペストリー、ちりめんの小物類が並ぶ。「毎年、お正月が過ぎると、そろそろ作品作りに取り掛かろうと始めている。干支を取り入れた作品を作っている」と話す。
 バザーを見に来ていた市内の女性は、「手の込んだ物が多く、思いを込めて作られていて、手放したくないのではと感じる作品ばかり。見ているだけで楽しめる」と作品を手に鑑賞していた。