小樽のシャコは日本一! その生態と研究秘話 (2011/11/19)

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 小樽のシャコは日本一!「日本一の小樽のシャコ その生態と研究秘話」と題して、徳島大学総合科学部社会創生学科・浜野龍夫教授を講師に、11月18日(金)14:00から、運河プラ3番庫(色内2)で講演会が開かれた。主催は小樽商工会議所1次・2次産業振興プロジェクト。

 第4回おたる産しゃこ祭(19・20日)に合わせて行われ、しゃこを知ろうと70名が集まった。

 浜野龍夫氏は、農林水産省水産大学校を経て、九州大学大学院博士課程修了。しゃこの資源生物学的研究をしていた。昭和62年に小樽を初めて訪ね、石狩湾のしゃこの研究を始める。

 「22歳の時にしゃこに出会い研究し、北海道後志北部地区水産技術普及指導所に来た。石狩湾のしゃこが減少していて、昭和62年にしゃこの漁獲量が最低となる。そこで、初めにしゃこの大きさと巣穴の関わりを調べ、巣穴では、上を向いて逆さまなしゃこを発見し、塩ビパイプを巣穴とし、水槽に埋め、砂をかけてしゃこの生態を観察した。そこで、産卵時に上を向いて仰向けになる事を知り、上を向き、体を支えて卵を産むため、巣穴のサイズが決まる。また、交尾の方法なども解明され、実際に画像として残している」と話し、貴重な画像が、次々とスクリーンに映し出された。

 「水温が15℃以上にならなければ、卵の発育が進まない。しゃこは、もともと南方のもので、石狩湾の水温が15℃になることは奇跡的な事である。ふ化した幼生は、巣穴で何日が過ごし、1mmの幼生が2期、3期と脱皮をし、巣穴から出ていく。1歳で5cm、2歳で10cmくらいになる。しゃこの餌を捕る動作は、体を伏せて近づき、下からすくい上げ0.3秒で敵を挟む。早い動きで捕った獲物は、逃がさない。

 張碓へ来た時、綺麗な海や荒磯で、ここに生息するのかと思った。25年前からしゃこ丼・しゃこの味噌汁のメニュー(青塚食堂)があり、しゃこを売り出そうと取り組んでいた。博多湾・伊勢湾・東京湾は、入り口が小さく、中が広い。石狩湾は違った。幼生が留まるメカニズムがあるはずだと思った。ポリエステル樹脂で巣穴を作り調査を始めた。その時使われた巣穴は、小樽市総合博物館へ寄贈している。

 張碓は、泥場と砂場があり、石狩湾のしゃこは小さく、高島に近くなると大きくなる。巣穴を作りやすい底質とそうでない底質が分布していることが分る。幼生は小樽沖から反時計回りで北へ流れ、厚田からのしゃこが高島へ戻ってくる。大型のしゃこほど流れとともに下り、小さいしゃこほど流れに逆らう。北のしゃこは、流れによって高島に流れ、時化(シケ)のあと、巣穴から出たしゃこが捕れる。対馬暖流が引き起こしたと思われる。

 小樽のしゃこは、日本一の大きさで日本一の味で、日本一美しい漁場でしゃこ漁をしている。25年前に研究し、それが現在でも維持している。対馬暖流に感謝したい」と、体験に裏打ちされた話をした。

 しゃこを利用した最中やしゃこ寿司、瀬戸のしゃこめしなども紹介され、小樽朝里クラッセホテル・中華調理長・遠藤稔氏は、「しゃこを使った商品開発について」講演した。

 「きっかけは、小樽産しゃこブランド化推進実行委員会より相談を受け、しゃこは、ゆでたもの・さしみ・寿司くらいしかなく、商品の開発は難しかった。当時、食べるラー油がはやり、しゃこを使ったラー油を考えた。試行錯誤の末、完成し販売にこぎ付けた。商品パッケージを考え、荒波しゃこ次郎から''荒波印のしゃこラー油''と命名した。第3回おたる産しゃこ祭で販売し、完売。現在クラッセホテルで販売し人気商品となった」と話した。

 第4回おたる産しゃこ祭は、11月19日(土)〜20日(日)10:00〜15:00。運河公園及び公園内施設(色内3)で開催。

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