殺人事件の逮捕者を釈放 ズサンな捜査で道警"大失態"


 市内富岡のマンションで、今年7月に起きた女性殺人事件で、容疑者として逮捕されていた市内の不動産会社社長・廣岡久子さん(62)が、10月7日(金)夜、処分保留で釈放された。
 廣岡さんは、20日間の拘留期間中「身に覚えがない」と、潔白を主張続け、捜査当局が物証を確保出来なかったことで、札幌地検が公判を維持出来ないとして釈放した。しかし「任意捜査は続ける」としている。
 殺人容疑で逮捕された人が、責任能力とは無関係に釈放されるのは、極めて異例の事態で、道警のズサンな捜査が白日の下にさらされることになった。これで捜査は振り出しに戻ったが、釈放された廣岡さんは、真犯人が逮捕されない限り、青天白日の身とはならない。真犯人は誰か?誤認逮捕だったのか?の疑問が残る。廣岡さんの北潟谷弁護士は「誤認逮捕だ」と、強い口調で語った。
 「今夜20:30に自宅に帰った廣岡さんは、拘留期間中の警察・検察の厳しい取り調べで、本人はやつれ果てて、別人のようになってしまった」と、関係者は話していた。
 今後は、道警のズサンな捜査によるこの”大失態”の責任が、厳しく問われることになろう。