10m先の的めがけ集中!初のスポーツ吹矢北海道大会



 集中力を高めて大きく深呼吸して、10m先の的めがけて一気に矢を吹く。中高年の間でブームとなっているスポーツ吹矢の第3回北海道大会が、10月2日(日)10:00から、小樽市総合体育館(花園5)で開催された。
 スポーツ吹矢は、腹式呼吸を取り入れた健康を目的としたエクササイズ。5〜10m先の的(直径24cm)に、長さ120cm・内径13mmの筒で、矢を吹いて合計点を競う。数年前から中高年の間でブームとなり、全国各地で競技を楽しむ人が増加。色内在住の会社員が2年前に小樽支部を立ち上げ、このほど、小樽で初の全道開催となった。
 開会式では、北海道大会稲垣廣次実行委員長が、「今日は、できるだけ一生懸命に良い成績を出せるよう、無事に楽しく行いたい」と開会宣言した。本部役員によるスポーツ吹矢体操と基本動作模擬演技が行われたのち、競技がスタートした。 大会には全道各地から51名の選手が参加し、それぞれ各グループに分かれ、審判員の笛の合図で、スタートラインに沿って立ち、的に向かって一礼して一斉に矢を吹いた。

 第 1ラウンドは、4分で7本の矢を吹いて、上位5本の合計点で順位を決め、第2〜第4ラウンドは、3分で5本の矢を吹いて、各ラウンドの合計点で競った。参加選手の中には、小学生の女子の姿も。小樽での体験会で祖父に連れられた孫が、大会に出場し競技を楽しむという微笑ましい光景も見られた。小樽支部では、今後も普及活動に力を入れ、「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に吹矢を楽しむ子供を増やしたい」としている。
 旭川大雪支部の蒸原正之さんは、一般級の部(6m)全道大会初出場。吹矢を始めて2年目。健康吹矢になんとなく興味があって入会し、毎週土曜日に練習を重ねている。「練習と大会の雰囲気は全然違い、緊張していないつもりだが、ばらけてしまった。人それぞれに狙うところが違うので、狙う場所を見つける事が大切。簡単なようで奥が深い」と話した。
 会場では、吹矢の体験も行われ、丁寧に説明を受けて的に矢を吹いていた。小樽商大トランポリン競技部の欠ヶ端未希さんは、「初めての経験。思ったより吹く力がかからず、一瞬で吹いた。1本は外れたが後は的に当てることができた。楽しかった」と感想を語った。