「第9回はしご酒大会」 花園に溢れる人波


 「第9回はしご酒大会」(北観協社交組合小樽支部主催)が、9月14日(水)、花園繁華街で開催され、参加者1000人が、スナックやバーなどを飲み歩き、花園の飲み街が久しぶりに賑わった。
 夜の花園を活性化させようと始まったドリンクラリー。参加費3,000円でスナックやバーなど5店舗を、90分間で飲み歩く夜の人気イベント。今年の参加店は55店。
 1000人の参加者たちは、ラリーカードを手に、19:00のスタートの合図とともに、メイン会場のサンモール商店街から一斉にスタート。花園銀座商店街には、多くの人の波がつくられ、景気低迷で人通りが少なくなった小樽の夜の飲食街を賑やかに演出した。
 同じコースを回るうちに、すっかり仲間同士になった参加者たちは、各店が工夫を凝らしたサービスに、すっかりご満悦で、次の店を一緒に探して、花園の路地を徘徊していた。初めて参加した女性たちは、「ちょっと急ぎ過ぎてバタバタしてしまったが、どの店もそれぞれ特徴があって面白かった」と、笑顔でビールを飲み干していた。
 5軒の飲食店をはしごして、すっかりご機嫌になった酔客達を前に、20:45から、今年の目玉賞品の特賞10万円が当たる抽選会が行われた。最後に残った2人の参加者は、特賞10万円かホテル宿泊券かを賭けて、ジャンケンで運命の分かれ道を決めた。
 結局、特賞10万円を手にしたのは、北海道新聞小樽支社の鷲見浩二記者。同僚記者たちと大喜びで、祝勝会に繰り出していた。「まさか自分が当たるとは思わなかったので驚いている。この10万円は、東日本大震災の義援金に充てたい」と話していた。
 初秋の夜の小樽を楽しんだ1000人は、ラリー後には、あらためてゆっくり飲もうと、行きつけの店に繰り出していた。