最年少議員と最高齢議員が競演 市議会第3回定例会


 小樽市議会第3回定例会の会派代表質問の2日目が、9月13日(火)に開かれた。
 代表質問には、公明党の千葉美幸議員、民主市民連合の林下孤芳議員、一新小樽の安斎哲也議員の3氏が立った。
 千葉議員は、市長の政治姿勢や財政、介護保険など7項目について質問。財政について、「下水道会計からの借入がなくなった場合の予算編成に与える影響は」と質した。
 中松義治市長は、「下水道会計からの借入れが出来ないと、新たな歳入確保と新たな歳出抑制が必要になり、予算の収支均衡も難しくなる」と答えた。
 林下議員は、議案第22号や原発政策に対する市長の見解、食の安全など6項目について質問。議案第22号の市長給与の問題について、「減額措置を再度提案したが、改めて市民の方へメッセージを」と質した。
 市長は、「5月の臨時会での減額は、その時点での責任の取り方として行った。刑事処分を受けた部長の処分について重く受け止め、さらに10分の 1.3ヶ月を加算し、合計10分の1.6ヶ月と期末手当50%削減をすることにした。市民の皆様にご迷惑とご心配をおかけして申し訳なく思っている」と答えた。
 最年少の安斎議員は、観光や病院問題、丸井今井跡、市民プール建設、政治資金規正法違反問題など8項目について質問。病院問題について、「小樽病院と医療センターで個別に契約している清掃業務と電話交換業務の一本化を求めましたが、24年度以降の取組みと掲げておりますから、すでに一本化を予定している委託業務などを考えていると思います。その委託業務は何か、抜本的に見直そうとしている契約は何か、 更なる委託化の推進を検討しているものとは何か 」と質した。
 並木昭義病院局長は、「個別契約の一本化ですが、維持、清掃、ボイラーなど管理業務を検討しております。業者とのヒアリングを参考に見積もりを徴収し、徴集効果の検証、平成24年度の契約更新に向けて協議したい」と答えた。
 また、これまで無所属議員の本会議での質問は一般質問の5分間のみで、議案についての質疑は出来なかった。しかし、改選前に無所属だった成田祐樹議員が問題を提起した結果、今回、初めて無所属議員による質疑・一般質問が実現した。無所属で道内最高齢の久末恵子議員は、防災や市営墓地、公的交通機関など3項目について質問した。
 この日の質問では、小樽市議会では珍しい、最年少・安斎議員(27)と最高齢・久末議員(82)の、年の差55歳の2議員による本会議場での競演が見られた。

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