第3回定例会「決算議会」開会 理事者の顔ぶれ一変


 小樽市議会第3回定例会が、7日(水)から開会した。本定例会は、平成23年度一般会計や特別会計の補正予算のほかには、平成22年度の各会計の決算議案を審議する「決算議会」となっている。
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 中松義治市長にとっては、6月の定例会に次ぐ、市長就任後の2回目の定例会となった。この9月定例会では、議員と向き合う理事者席に座る各部長の顔ぶれが、6月定例会と比べ大きく変わった。
 6月定例会では、市長の後援会が起こした政治資金規正法違反事件で、略式起訴され罰金刑を受け、前科者となってしまった部長たち7人が、そのまま理事者席に居座るという、異例の議会風景が展開されていた。
 しかし、8月1日付けの幹部職員の大幅な人事異動で、起訴され罰金刑となった7人の現職部長が更迭されたことで、新任の部長と席を交代した。このため、7日の本会議は、議場の理事者の顔ぶれが一変した中での初めての会議となった。関連記事
 定例会には、平成23年度小樽市一般会計をはじめ、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計、後期高齢者医療事業特別会計の補正予算議案4件と、平成22年度の各会計の決算議案17件、小樽市特別職に属する職員の給与の特例に関する条例案など計26議案が上程された。
nakamatsu-teian.JPG 中松義治市長は、「外部委員会に、事件の全容の把握と原因調査、再発防止策の検討をお願いしており、間もなく、調査検討結果の報告をいただける見通しとなっております。
 市といたしましては、再発防止策の一環として、先の人事異動で法令順守担当の副参事を総務部に配置し、既に職員の意識改革に着手したとことでありますが、今後、外部委員会から提出される報告をしっかりと受け止め、また、議会の調査特別委員会からの御意見を踏まえ、できるだけ早くに、具体的な再発防止策を取りまとめ、二度と同じような過ちを繰り返すことのないよう全庁挙げて取り組むとともに、本市が抱える多くの問題の解決に全力を傾け、市民の皆様の信頼回復に努めてまいりたいと考えております」と、冒頭、政治資金規正法違反事件について述べ、議案の提案説明を行った。市長提案説明はこちら
 第3回定例会は20日間で、12日(月)・13日(火)に会派代表質問、14日(水)に一般質問、15日(木)・16日(金)・20日(火)に予算特別委員会、21日(水)に各常任委員会、26日(月)に本会議の日程となっている。