政治資金規正法違反特別委 再発防止策や原因を追求


seijitokubetui.JPG 小樽市議会政治資金規正法違反事件に関する特別委員会(前田清貴委員長)が、7日(水)14:00から、市役所第2委員会室で開かれた。
 冒頭、市役所側から、「昨日、外部調査委員会の第15回目の会議が開かれた。一部調整した後、来週には検討結果を報告出来ると思う」と報告がなされた。
 共産党の小貫元委員は、「再発防止について条例化することは考えていないのか。国家公務員並みに減給・定職の期間の上限の引き上げを検討すべきだ。罪を犯さなければ職員の不利益に当たらない。悪いことをしたのだから懲戒処分であって、市町村として引き上げることは可能だ」と質した。
 市は、「再発防止について条例化することも含めて検討している。減給は1年、停職は6ヶ月とほとんどの市町村ではそのようにしている。道内では北見、旭川が国に近い形と認識しているが、職員の不利益になるので身長に判断したい。上限の引き上げは不可能ではないと考えている」と消極的な姿勢に終始した。
 自民党の鈴木喜明委員は、「市民にも議会にも納得出来るような再発防止策にならなければいけない」と指摘。
 市は、「8月から、職員が公益通報制度を使いやすいようにするために、イントラネットのトップページにリンクをつけたり日々準備を進めている」と述べた。
 中松義治市長は、「外部委員会と議会からの再発防止策だけでなく、出来るだけ早く取り組んでいけるようにと、管理職の職員研修でも話している。小樽には色々な問題が山積しているので、市民の信頼を一日も早く回復していく」とした。
 公明党の秋元智憲委員は、「PTA会長の意見を聞く会の話は、市長に伝わっていると思うが、市長の感想を。この町に住まわせたくないと言われ私も反省しており、二度と起こしてはならないと認識した。アンケートをとった職員のうち103人が政党のカンパや寄付に応じたことがあると答えており残念に思っている。政党との関わりをどのように再発防止策で考えているのか。相乗りが原因だと報道されているが、職員がカンパや寄付を求められたことも市民に明らかになったが、どのように是正するのか。過去にどんなものでいつまであったのか」と質問。
 中松市長は、「会には出てないが、ペーパーで報告があり、今回の問題で市民の皆様に迷惑かけたが、子どもの教育の観点から二度と起こしてはならないと思っている」と答弁。
 市は、「カンパや寄付については、市側の問題もあるが、議会側の姿勢もあるので、市だけとか議会だけでなく双方で一定の理解があって機能すると思っている」。
 総務課長は、「個人的なものですが、カンパや寄付は自宅に封書で依頼があった。今年については来ていないが、管理職になってからはだいたい自宅に依頼があった」と答えた。
 総務部長は、「議会との関係で、カンパや寄付の協力が悪いとは思っていない。禁止するという考え方ではない」とした。
 公明党の千葉美幸委員は、「本当に市民の信頼を失っている。どのように取り戻すのか」と質問。
 市は、「今後、外部からのチェックも大事だと思っているので、一年に一回でも定期的に議会に報告したい。今までなかった専門部署をつくっているのでコンプライアンスについては対応したい」。
 総務部長は、「失った信頼を回復するために、これから策定していく再発防止策で、市がどのようなところに力を入れるか公表することが抑止力になると思うので、良いタイミングで公表したい」とした。
 一新小樽の成田祐樹委員は、「今回の原因は何だったのか。山崎参事が独断と偏見でやったということではなく、過去からあった問題で、市として原因を共有してもらいたい。どのように市民の皆さんに原因を公表するのか」と指摘した。
 山崎範夫参事は、「今回の問題は、私が、政治資金規正法違反の取り扱いの知識がなかった。当然知っていれば断った。一人でやれば良いものを皆に協力を求めた。原因は私の部分。過去にあったから大丈夫だとかではない。私も管理職が長いので、パーティーのことは知っているし、行った事もあるが、過去のことと今回のことの因果関係はない」と述べた。
 市は、「外部委員会の設置目的は全容解明、再発防止なので、原因の解明は設置目的に入っている。報告については市のHPを通じて公表する」と答えた。