光と建築とアートプロジェクトが人気 甦る旧小樽商工会議所


 市指定歴史的建造物の旧小樽商工会議所(色内1)で開催中のアートプロジェクトが人気を集め、11日間で来場者数が1563名にも及んでいることが分かった。
 「第2回 小樽北のウォール街アートプロジェクト2011」は、同建物の見学会と館内に設置したアートプロジェクトを公開するイベント。昨年の旧三井銀行小樽支店でのイベントに次ぐ2回目の開催。
 7月25日(月)から8月7日(日)11:00〜18:30に行われており、7月25日から8月4日までの11日間で、来場者数1563名を数える人気を呼んでいる。このため、主催者のNPO小樽ワークス(遠藤謙一良代表)では、急きょ、8月8日(月)〜8月10日(水)17:00〜20:00の3日間の開催延長を決めた。
 「夜の光に映し出される旧小樽商工会議所の外観のライトアップと内部に展開されるアートプロジェクトの夜の光景が大変美しく、建築とアートが融合しているのが体感できます。昼観て頂いた方やまだ観ていない方に是非ご覧頂きたい」と、さらなる参加(入場無料)を呼び掛けている。
 小樽ワークスの遠藤謙一良代表は、「今回のプロジェクトで感じました事は、少々難しい言葉となりますが、とかく建築を用途・機能や性能で捉えがちですが、用途が失われていても、空間として感じられる存在感や魅力が確かにあるという事です。
 今回のアートは、用途を失っても旧小樽商工会議所の歴史と空間が持つ魅力を白い布で覆い尽くすことで各室の空間がつながり融合し、壁と天井の存在感が 際立つアートなっております。
 また、夜には昼に地として見えた白い床が光り、鈍く床の色が反射し建物の内観を浮かび上がらせながら、図として床の光景を楽しめる普段見ることの出来ない新しい空間に生まれ変わっています。
 また、階段も普段の光を抑え上部からの人工照明で、重々しい階段の石材の力強さが光り輝き、空間の生命力を取り戻したかのようです。
 出来る限り遅い時間にゆっくりとじっくりと空間を過ごして頂けましたら、まさに小樽の歴史が創造した空間の魅力と、現代だからこそ貴重な価値を改めて感じて頂ける事と思います」と話している。
 また、最終日の8月10日(水)19:30からは、アーティスト山田良氏による ギャラリートークと余韻を楽しむ会を開催する。「多角的で新しい視点から皆さんでもう一度小樽を考える機会としたい 」としている。
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