委員も呆れる市幹部職の甘い認識 パー券事件のヒアリング (2011/07/22)

gaibutyousa1.jpg 中松義治小樽市長の後援会が起こした、パー券事件の全容解明を目指し、弁護士・大学教授ら外部委員3名で調査する 「小樽市職員の政治資金規正法違反事件に関する調査委員会」(肘井博行委員長)の第7回会合が、7月22日(金)18:00から、市役所で開かれた。

 同調査委員会は、肘井博行委員長(弁護士)・結城洋一郎副委員長(小樽商大教授)・佐々木潤委員(弁護士)の3名で構成され、①事件の全容の把握、②事件の原因の調査、③再発防止策の検討の3項目を目指している。

 第1回会合を6月10日(金)に開き、6月21日(火)に第2回を開いた。以後は、ヒアリング(聞き取り調査)に移り、6/30(木)、7/7(木)、 7/13(水)、7/20(水)と4回にわたって、刑事処分された11人の幹部職員の面接調査を行った。このヒアリング結果を受け、7月22日(金)18:00から、第7回の会合を開き、その後、記者会見で質疑に応じた。

 3委員は、それぞれヒアリング結果についての感想を述べた。

gaibutyousa2.jpg 肘井博行委員長は、「刑事処分を受けた11人にヒアリング(聞き取り調査)を行った。この結果を受け、委員の間で意見交換し、委員会として、これまでの評価と今後のヒアリングに向けて、今度は外部を含めたヒアリングになるので、その中身と方向性について今日議論したが、中間のまとめまでには至っていない。

 ヒアリング結果を委員で意見交換したが、3委員は共通した認識を共有しているのではないかと思っている。どうしてこういう事件が起きたのかということだが、今までのところマスコミ報道以上の話は、残念ながら出ていない。

 この中で、私が感じるのは、本市の幹部が押し並べて法律を知らなかったと、おっしゃること。買う方も売る方も問題だという認識を誰ひとりとしてなかったということ。こういう状況に何故なったのかということ。こういうことが生れてくる素地があるのだろうと感じており、その素地がいかなるものであるか。今後、私たちがまとめて再発防止ということがまとまってくるのではないか。そして、事件の原因と再発防止を具体化することになると思う」

 結城洋一郎副委員長は、「委員長の仰ったことは、多分、共有していることと私も感じている。まさに、細かな法律の条文を知らないのは無理がないかもしれないが、こういうことをやることが全く問題がないと、法律違反とか犯罪行為とは全く思っていなかったということですから、委員長が言った素地があるだろうと、それがどういうものだろうかと、ヒアリングの質問項目としては設定していた。これについては、委員3人がそれぞれ感想を持っていると思うので、互いの意見を出し合いながら、それを今後まとめて報告書に書いていくことになる。

 私個人の感想では、多くのマスコミ報道の中にいくつかの指摘があり、その指摘された独特の要素があって、それが幹部職を中心とした市役所総体の遵法精神とか問題意識を鈍磨させてきたのではないかと思っている」

 佐々木潤委員は、「私の感想としては、退職された方、そして現在の市役所職員の公務についている方の話を伺ったが、やはり、2人の委員の話通り、法律を知らなかったということが理由としてよく上がってくる。世の中で、何千何万とある法律を全て知っていることは、なかなか難しいし、不可能を強いていることになる。

 法律を知らないとしても、公務員としての地位とか、これまでの社会的経験の中で、これはまずいとか、これはちょっと一歩止まるべきだという判断がされて然るべきなんですが、それがなされていない。140名近くの方が関わって、どなたからでも、それはおかしいという声を挙げることができないすれば、それはまさに、再発防止策とか原因究明とかのポイントになってくると思う。今後の調査の中で、その点を念頭に置きながら対応していきたいと思っている」

 3委員は、このヒアリングで、事件を引き起こした市幹部職の甘い認識と、世間常識とはかけ離れた幹部公務員の言い訳に、呆然としてしていた。

 また、質疑応答では、「パー券の取り扱いは業務ですかと聞くと、業務と言う人はいらしゃらない。業務時間中に特定候補者にお金が動くことなので、法律を知らなくても、何十年公務員をやっているのか。一般市民でも法律は知らないが、生活経験上から黄色の信号が点くことは、世の中では沢山ある。そういうことがなかったのは、質問自体を十分に理解していただけない人もいたことだ」

 「市役所で特定候補のパー券を勤務時間中に売買したら違法であろうとする認識が何故ないのだろうか」 

 「公務員たる経験ある人が、自分の中で黄色信号を点すのが普通ではないのか」

 「委員会の時間的・人的限界があるので、どこまで踏み込めるか。長年の慣習とかは、われわれの短時間の調査では、解明し得ないかも知れない」など、率直な感想が述べられた。

 今後、同調査委では、前副市長、労組関係者、中松市長らからのヒアリングを行い、山田前市長については、これから必要があれば検討することにしている。8月末まで調査を続け、9月には報告書を提出する予定。

 小樽市役所の深い闇の溝を解明するには、長年にわたってこのような土壌を培ってきた素地までも、俎上に乗せなければならないが、小樽市の再生のためにも、3者委員会の強い踏み込みが期待される。

 なお、同調査委では、この問題に対する市民の意見を募集中だが、現在まで、21件しか届いておらず、8月10日の締め切りまでに、さらなる意見を求めている。

 同調査委の応募ページから、メールで応募できる。

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