「アンリ・ルソーと素朴な画家たち」5/21~ 市立小樽美術館


 市立小樽美術館(色内1)は、5月21日(土)から7月10日(日)まで、平成23年度市町村立美術館活性化事業第12回共同巡回展「世田谷美術館コレクションによる アンリ・ルソーと素朴な画家たち」を開催する。
 アンリ・ルソー(1844~1910)は、正規の美術教育を受けず、理論や技術とは無縁に、描きたいという心の衝動に従い作品を創造する「素朴派」の代表格とされる画家。類い稀な想像 力により、写実と幻想の交錯する独創的な絵画世界を生み出したことで知られる。
 パリ市入市税関に勤務する傍ら40歳頃から、絵を描き始め、ピカソなどの前衛美術家、美術批評家で画商、コレクターでもあったヴィルヘルム・ ウーデによって見出された。アカデミックな美術教育に基づく作品とは異なる魅力を宿した作品は、近現代美術へ大きな影響を与えた。
 同展は、開館時から「芸術と素朴」について問い続けてきた世田谷美術館のコレクションによって、アンリ・ルソーを中心とする素朴派の原点とその多様な広がりを紹介する。
 同館では、「19世紀の終わりから見出され始めた素朴な画家たち。その作品を通して、人間の心の奥底に潜む限りない想像力や深い精神性、そして芸術作品が持つ大きな力を感じて頂ければ」としている。
 観覧料:一般1000円、高校生・70歳以上の市内在住者500円、中学生以下無料。開館時間:09:30~17:00。
 問合せ:0134-34-0035
 市立小樽美術館HP