閑古鳥鳴く小樽の観光名所 消えた観光バス


 東日本大震災の影響が小樽にも及び、市内の観光名所に横付けされていた観光バスが消え、小樽運河周辺地区では閑古鳥が鳴く有り様で、業者の悲鳴が上がっている。

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 春休みで春の観光シーズンに入り、普段ならいつも満杯で賑わっている大型観光バスの駐車場もガラガラ状態が続いている。特に東日本大震災の福島原発事故の放射能流出ニュースの影響が大きく、千歳空港着の外国チャーター便が次々とキャンセルされ、道内経済に暗い影を投げかけている。
 小樽の観光名所である小樽運河では、普段は中国語や韓国語が飛び交っているが、震災後は、外国人観光客がパタリと消え、この光景もなくなった。運河と結ぶ観光名所の堺町通りも人影が消え、閑散とした状態が続いている。

unga.jpg みやげもの店では「中国や韓国など、アジアの人たちが来なくなっては、商売があがったりで、この先の見通しも全くない。つぶれる店が次々と出るのではないか」と悲観的だ。

 近年の小樽観光は、中国・韓国頼りだっただけに、もろに影響を受けており、小樽経済の先行きに対する見通しも暗くなっている。