豊川会館からジャズの音 地域に賑わい


toyokawajazz.jpg 北海道鉄道発祥の地・手宮の豊川町の会館から、3月6日(日)18:00からジャズの音色が響き渡った。約120人の地域住民が集まり、ビールやカクテルを片手にジャズを楽しみ、夜の手宮地区に賑わいが広がった。
 豊川町は、北運河の最北端から清水町に向かう手宮地区の一部。「昔は賑わいのあった地域だが、近年は人口が減り続け、昔の元気を失いつつある。雪深いこの季節に地域のみなさんで楽しめるイベントをしたい」と、地域住民有志が集まり、豊川会館ジャズ実行委員会(大村英樹実行委員長)を結成。
 初のイベントには、花園の洋風居酒屋を中心に活動するバンド「newports」をゲストに迎えた。同バンドは、2004(平成16)年結成。昨年は、活動拠点の居酒屋をはじめ岩見沢MPホールや潮まつりでもライブを行った。豊川会館では、「Maria Cervantes」や「Morning」などを演奏。集まった約120人の地域住民たちは大きな拍手を送った。
 大村実行委員長は、「良い雰囲気でイベントをすることが出来た。町内会館でジャズ演奏するという発想は奇想天外。ジャズ好きな人たちが町内にこんなにいるとは思わなかったし、楽しんでくれて本当に嬉しい」と話していた。
 鉄道発祥の地・手宮は、人口は右肩下がりで、地域の小学校の来年度の入学者数はそれぞれ一桁台。商店街の店舗にはシャッターが降り、閉塞感が漂っている。この中で、豊川町では子持ちの親父たちが、「豊川パイレーツ」を作り、地域の元気づくりに挑戦。手宮商店街では、商店主たちが「いか電まつり」などのイベントで賑わい創造に尽力している。