「小樽あんかけ焼そば」のブランド化!PR委員会が発足


aky1.jpg 「小樽のあんかけ焼そばを全国にアピール」。1月7日(金)、市内の中華料理店やラーメン店など9店舗が集まり、「小樽あんかけ焼そばPR委員会」(高田裕章会長・新日本海物産)が発足した。
 「ラーメン専門店やホテル、一般食堂、喫茶店で、あんかけ焼そばは群を抜く人気メニューとなっている。小樽ブランドとして、地元をはじめ観光客の皆様に多く食べて頂きたい」と、高田会長が北海道中華料理師会小樽支部加盟店に呼びかけ、昨年夏頃から委員会発足の準備を進めてきた。
 あんかけ焼そばは、そばの上にイカ、エビ、白菜などの具が入った五目あんをたっぷりかける。店によってあんのトロミや具が違い、それぞれの特色があり、食べ比べすると面白い。
 同委員会によると、小樽のあんかけ焼そばは、昭和30年代に小樽駅前の静屋通りにあった「中華料理 梅月」がメニュー化したことが始まりという。中心街で買い物をした市民が、「梅月」で五目あんかけ焼きそばを食べることが流行。これが、市内のラーメン専 門店や一般食堂でのメニュー化に広がった。
aky3.jpg 現在、市内のラーメン店の半数以上が取り入れ、ホテル、喫茶店などでも定番メニューとなっている。市民には当たり前のメニューだが、市外から来た人からは、「なんでこんなにあんかけ焼そばがメニューにあるんだろう」との声が多く、「珍しい現象」(同委員会)。
 樽っ子にとっては当たり前だが、高田会長は、この現象に着目。ネット上では小樽のあんかけ焼そばを食べ歩いて紹介する「小樽AKY(AnKakeYakisoba)48プロジェクト」が立ち上がり、ツイッターなどで情報が広がり、ご当地グルメとしての地位がにわかに高まっている。小樽AKY48プロジェクト
 高田会長の呼びかけによって同支部加盟の9店舗が賛同。小樽市や観光協会、物産協会も参加し、7日(金)に発足式を開き、今後の方向性について議論を交わした。
 「手かせ足かせつけないで店の特色を活かして勝負する。そして最終的にはB級グルメの祭典・B-1グランプリ入賞」。
 「ネット上では、AKYというプロジェクトが立ち上がり、エビが何個入っているとか、良く調べて店独自のあんかけ焼きそばを紹介している。こういったものを参考に進めるのも一つの手」。
 「寿司以外の武器になれば大きな力になる。小樽は寿司だけじゃない、しかも値段が安い」。
 「小樽の店のメニューにあんかけ焼そばが多く、そしてそれがうまいということを、誰に伝えるかちゃんと考えないといけない。どうやったら小樽に来てあんかけ焼そばを食べてもらえるのか。今のところ小樽の人以外小樽のあんかけ焼そばがうまいとは知らない。小樽で一つのメニューをつくるのではなく、餃子の街・宇都宮みたいに色々な餃子を食べるようにしないとうまくいかない。こんなにあんかけ焼そばがある街は小樽にしかない。それを小樽の人に知ってもらわないといけない」など、様々な意見が飛び交った。
aky2.jpg 高田会長は、「小樽にあんかけ焼そばを扱っている店がどれほどあるのか分からない。生まれたばかりの委員会で、100店舗集まっても収拾がつかない。電話帳にはラーメン店が40店舗しかないのに、湯の花や喫茶店にもあんかけ焼そばのメニューがあり、対象店舗が多い。少し時間をかけてリサーチして公募かけて、ある程度のところでバッと発信したい」と、今月末にロゴ・マップを完成させ、2月4日(金)・5日(土)でPR活動を本格的にスタートさせる予定。
 このほか、ホームページの作成や物産展出店、お土産あんかけ焼きそばの開発なども計画している。
 発足以後、新規参加は、口頭諮問・書類審査を経て委員会で審議した上で認証する。会費は1店舗・年10,000円。
 樽っ子にとっては良く食べる当たり前の定番メニュー・あんかけ焼そばが、いかにしてブランド化されるのか注目が集まっている。