夜間急病センターの今後 医師会が市に要望書



 済生会小樽病院の移転新築に伴う夜間急病センター(梅ヶ枝町8)の今後について、小樽市医師会(津田哲哉会長)は、12月15日(水)、小樽市・山田勝麿市長宛に要望書を提出した。
 同センターは、夜間に急病にかかった市民の診療を行うため、1977(昭和52)年に設置され、現在は済生会小樽病院に併設となっている。市の委託により市医師会が運営している。済生会では、今のところ、築港地区に新築移転後は同センターを併設しない計画で、市も新病院で一次救急は行わない方針。
 このため、10月7日、医師会と市は、同センターの今後のあり方について協議。市は、同センターの新たな設置場所と運営方法などについて医師会に考え方を示すよう要請した。
 内部での検討を行った医師会は、15日(水)、「夜間急病センターは、今後とも現行の公設民営方式で運営していく必要があります。また移設に当たりましては、できるだけ多くの市民が利用しやすい場所であること。そして何よりも永続的かつ安定的に必要な救急医療を提供できる運営体制を今後とも確保していくことが重要である」と要望書を市に提出した。
 要望は、①センター設置場所は小樽市のほぼ中央地区が望ましい。②公立又は公的病院との併設が望ましい。③施設は小樽市が建築することでお願いしたい。④ 使用する医療機器及び備品等は小樽市が設備することでお願いしたい。⑤二次救急受入れ体制の確立を図るため市の協力をお願いしたい。⑥併設する病院への運営協力費を考慮願いたいの6つ。
 16日(木)に開かれた小樽市議会第4回定例会病院調査特別委員会で、山田厚副市長は、「昨日のやりとりの中でもあったが、現在の体制を決めた時も、医師会の中では一番最初から北生病院だと決めていたわけではなく、小樽病院、第二病院、協会病院とか4つぐらい候補を上げて、最終的に北生病院で落ち着いている経過がある。医師会としては、新たな体制にする中で、希望としては併設で引き続きやりたいが、だけども済生会でやりたいと言ってしまうのはあまりにもなんなんで、新たに併設をお願いするとすれば市内の中規模程度の公立病院ないし公的病院が望ましいというのが真意である。済生会だよというのではなく、皆さんにお話しをして、引き続きお願いするとすれば、済生会さんが今現在やっておりますので、医師会としては済生会にお話しをすると、会長から昨日お話しがありました」と、中島麗子議員(共産党)の質問に答えた。
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