商業高生が後志初の合格 「情報処理技術者試験」


 経済産業省認定の国家試験「情報処理技術者試験『基本情報技術者』」(10/17)で、北海道小樽商業高校(緑3・中山由之校長)の3年と2年生の3人が、 後志で初めての合格者となった。
 「情報処理技術者試験」は、情報システムを構築・運用する「技術者」から情報システムを利用する「エンドユーザ(利用者)」まで、ITに関係するすべての人が活用する試験。「ITパスポート試験」、「基本情報技術者試験」、「応用情報技術試験」、「ITトラテジスト試験」などと分かれている。
 同校では、昨年から、コンピューター部の活動として、レベル1とされる「ITパスポート試験」に積極的に挑戦している。今回は、「ITパスポート試験」の1段階上のレベル2の「基本情報技術者試験」にも挑戦し、見事、3人が合格した。
 合格したのは、コンピューター部の吉田裕美部長(3年)と佐々木菜美さん(2年)、櫻悠莉香さん(2年)。部長の吉田さんは、1年生からバスケッ ト部とコンピューター部を両立しながら試験勉強に励み、レベル2の合格を果たした。担当の奥原祥教諭は、「3年間両立し、結果を出した。レベル1を 取るだけでも高校生の守備範囲を超えているので、良く頑張った」と評価する。
 吉田さんは、「アルゴリズムが大変でかなり時間をとった。午前、午後でバスケ部とコンピューター部を交互に取り組んだ。商業高校に入ったのでコンピューターの勉強をしたいと思って勉強した。自己採点では、10点から5点足りず、合格の結果を見たときはびっく りした」と喜んでいる。
 この「基本情報技術者試験」のほか、「ITパスポート試験」でも、3年生と1年生の6人が合格。同校では、昨年度までコンピューター部の活動としてきたが、今年度からは授業の一環としても取組みを始めた。「ITパスポート試験」合格者6人のうち、3年生の3人はコンピューター部ではなく、授業の中で勉強し受験した。
 秋季試験では、基本情報技術者の応募者は10万113人で、このうち合格者は1万7,129人の23.4%。全道の高校生の応募者は119人で合 格者は34人の30.4%。
 ITパスポート試験の応募者は7万1,574人で、このうち3万1,161人の51.9%。全道の高校生の応募者は347人で合格者は105人の 31.8%。
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