勝納ふ頭に怒声と銃声 実践的テロ対応訓練


terokunren1.jpg 10月13日(水)の午後、怒声と銃声が、勝納ふ頭ソーラスゲート内から響き渡った。
 小樽海上保安部や北海道警察、小樽市産業港湾部などが一体となった危機管理コアメンバーによる実践的テロ対応訓練。13:30~15:00の1時間半、海上と陸上での捕捉訓練などを行った。
 海上での訓練は、「巡視船すずかぜ」と「しれとこゴムボート」が、漂泊中の容疑船Aを発見したとの想定で実施。巡視艇とゴムボート2艇は、容疑船を追尾し、停止命令とともに警告弾を放ったが、容疑船はマシンガンを発砲しながら逃走。正当防衛射撃によって機関室から出火したことから容疑船は停止。海上保安官が乗り込み、テロリストを制圧した。
terokunren2.jpg 陸上は、着岸中の貨物船にテロリストの仲間がいるとの想定。不審者2名が、人質の貨物船乗組員1名を引き連れ、拳銃を発砲しながら、不審車両で逃走を図ろうとするが、警察制圧班が取り押さえた。
 これまで、同テロ訓練は、保安上の立入制限区域(ソーラスゲート内)で実施していたため一般公開はしていなかった。しかし、今年は、広報活動の一環として初めて訓練を一般公開することにした。約90名の市民たちが、「巡視船しれとこ」で、実践さながらの迫力の訓練を見守っていた。
 訓練参加機関は、小樽市産業港湾部、小樽海上保安部、札幌方面小樽警察署、函館税関小樽税関支署札幌入国管理局小樽港出張所、北海道開発局小樽開発建設部小樽港湾事務所、北海道運輸局海上安全環境部の6機関。(写真提供:小樽海上保安部)