緑小90周年記念 卒業生の田中さんがピアノコンサート  



 小樽市立緑小学校(花園5・森眞由美校長)は、9月24日(金)10:30~11:40、開校90周年の記念事業の一環として、同校卒業生で日本有数のピアニスト・田中宏明さんのピアノコンサートを開いた。
 田中さんは、緑小学校卒業後、東京芸術大学大学院修士課程を修了し、第10回バッハ国際コンクールでディプロマ賞を受賞。現在、藤女子大学の講師で、ピアノコンペティション審査員を務め、日本有数のピアニストと評価を受ける。
 ピアノコンサートは、田中さんの父親との縁で開かれることになった。後輩の児童167人と父母80人が大きな拍手で迎える中、会場の体育館へ入場。
 森校長は、「世界でも賞をもらってとても素晴らしいピアニストさんを迎えてのコンサートですが、ピアノも会場も行き届かないですが、緑小の子が音楽好きになってくれると思ってご容赦頂ければと思います」と挨拶した。
midorishou90-piano.jpg 田中さんは、早速、モーツァルトのトルコ行進曲を演奏。プロのピアニストの生演奏を母校の体育館に響かせた。曲の合間に、「バッハの主よ人の望の喜びは本当に心が洗われる音楽だが、トッカータとフーガは非常に重厚な曲。たらりーん鼻から牛乳というギャグがあったのですが、分かりますか」など、演奏曲についてユニークに解説。
 また、「私が5年生の頃にちょうど60周年を迎え、もうそれから30年が経った。歴史の深さと年月が経つのが早いなと感じている。ピアノも小学校入ってからしていました。当時の音楽の先生の声が素敵だなと思い出しています。学校では、サッカーもしていました。グリーンイーグルスという名前だったのだけれど、今もあるのかな」と自身のことにも触れ、緑小学校校歌を演奏。167人の児童たちは、先輩の演奏に合わせて、子供らしく元気いっぱいに歌声を広げた。
 児童会の大渕乙乃会長(6年)は、「今日は素敵なピアノの演奏をありがとうございました。今日を楽しみにしていました。生で演奏を聴いてどれも素晴らしいと思いました。緑小の校歌はいつもと違う印象でした。ありがとうございました」と語った。