夜間急病センター 市長「早急に関係者と協議の場」


 9月16日(木)13:00から開かれた小樽市議会第3回定例会の予算特別委員会(斉藤陽一良委員長)で、山田勝麿市長は、済生会小樽病院の移転に伴う夜間急病センター(梅ヶ枝町8)の今後のあり方について、「早急に関係者と協議の場をつくって検討する」と述べた。
 小樽市夜間急病センターは、夜間に急病にかかった市民の診療を行うために設置され、済生会小樽病院に併設されている。市の委託により小樽市医師会(津田哲哉会長)が運営している。
 夜間急病センターを併設する済生会小樽病院は、築港地区に新築移転し、同センターは併設しない計画。市立病院の新築を進める小樽市も、「一次救急は急病センターで、二次・三次は新病院で対応する」としており、医療関係者や市民から、夜間急病センターのあり方について疑問符が投げかけられている。
 この日の予算特別委員会では、共産党の北野義紀議員と民主市民連合の斎藤博行議員が、この問題について質問。
 北野議員は、「夜間急病センターについて何ら市民に説明がない。だからみんな心配で、どうなっているかとの声がある。せっかく医療関係者と協議しているのだから、早く協議して夜間急病センターが、今後はこうなると市民に明らかにせねば、市長の良く言う安心安全の市政にならない。少しのんき過ぎる」と強く質した。
yotoku1.jpg 山田勝麿市長は、「昭和60年ぐらいに、小樽市医師会の救急部会の検討委員会が発足され、それ以来6年ぐらいずっと協議された結果、済生会に併設しようという医師会の方針となり、済生会は受けます、小樽市も建てますということになった。医師会から言われて引き受けたのだから、新病院を作るにあたって済生会として一つの方針を出すべきだったと思うし、済生会で計画がないので、市として、関係者と協議の場をつくって今後の有り方について早急に検討せざるをいけない問題だ思っている。もう少し時間をかりて、すぐ取り組んでいきたい」と答えた。
 斎藤議員は、「9月3日に小樽市医師会から出されている文章があるが、小樽市医師会でも建て替え構想を急がなければなりませんと記載されている。今後、協議する相手方が、こういう文章を9月に出しているが、その辺について、すごく乖離、違和感を感じる。改めて、夜間急病センターの問題について、医師会と話す中で、市が意識の中に入れておかないと、話が噛み合わない。市長も異論があると思うが、こういう認識を持っている医師会と、小樽の夜間急病センターのことを話すことについて市長の考えを」と質問。
 市長は、「小樽の救急医療関係について、前に話したが、夜間急病センターとは別に、市内の救急医療体制をどうするか議論して今に至っている。医師会としては、市立病院については二次医療やって下さい。一次医療は大きい病院に併設でやっていくということになった。まずお互い過去の経過を共有しないといけない。同じ土俵の中で、これからの救急医療のあり方を考える。済生会の話は8月に出て、その問題も含めて、どうしていくのか。過去の経過をお互いに共有して、そこからスタートしたら良いかと思う。ボタンの掛け違いのないように話を進めたい」と述べた。
 予算特別委は、17日(金)も開かれる。
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