小学生のデザイン 見る見る作品に 「がらす市」コンテスト


glassdesign.jpg 「小樽がらす市」(7/23~25・出口新一郎実行委員長)のグラスデザインコンテストの最優秀賞1点と特別賞1点の製作が、7月16日(金)、「ザ・グラス・スタジオ」(最上2)で行われた。
 「がらす市」は、7月23日(金)から25日(日)に開かれる「潮まつり」に合わせ、全国の硝子工房が一堂に会するイベント。旧手宮線散策路の中央通りから日銀通りまでの約300mに、小樽市内外の34工房が、それぞれの作品を展示、販売する。
 2年目の今年は、「ガラス産業への興味を持ってもらいたい」と、市内27小学校の5・6年生を対象に、グラスデザインコンテストを実施。27小学校から373点のデザインの応募があり、この中から、最優秀賞1点、特別賞2点、優秀賞7点の計10点を選んだ。
 最優秀賞となった市立最上小学校の三浦庸介くん(6年)と、特別賞の桜小の山岸千香さん(6年)の作品は、「ザ・グラス・スタジオ」で行われた。特別賞の入船小の三上ゆうなさん(5年)の作品は、「ガラス工房てくてく」で、17日(土)に製作される。
 「ザ・グラス・スタジオ」では、スタッフ4人がかりで作業に当たった。最優秀賞の三浦くんの作品は、グラスのステム(脚)が縦長で、4つの取っ手が添えられている複雑なデザイン。部分ごとに作業するスタッフが入れ替わり。最後の取っ手をつける際には、3人のスタッフが、1,200度の窯で熱したガラスに色をつけ、すぐに脚に接着するため、作業場を走り回った。
 この作業を見学していた三浦くんと三上さんの2人も、ガラスを膨らませる作業に初挑戦。そして、見る見るうちに作品が出来上がると、「すごい」の一言。これらの作品は、冷却され、7月23日(金)のがらす市会場でお披露目される。
 「大人でも子供でも持ちやすいように取っ手をいっぱいつけた。出来上がりが楽しみ。当日会場に見に行く」(三浦くん)。「自分のイメージになってすごい。早く出来上がった作品でお茶を飲みたい」(三上さん)とニッコリ。
 スタッフの上浦斉さんは、「瞬間の作業なので、とてもリスクがあるデザインで、難しさがあった。しかし、難しいだけあって作業が面白かった。自分のデザインが、本物のグラスになることはとても嬉しいことだと思う。家で作品を使ってもらえれば嬉しい」と話していた。
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