市内タクシー 初乗り運賃530円に


taxi1.jpg 小樽の法人タクシー全9社(426台)と個人102台の計528台、市内の9割のタクシーの初乗り運賃が、6月11日(金)から、これまでの470円から60円増しの 530円になった。
 市内のタクシー会社は、2002(平成14)年から、530円と470円へと、値下げ・値上げの価格競争を繰り返してきた。2009(平成21)年5月からは、全9社と個人タクシーが470円に足並みを揃えたが、小樽の自動車認可運賃の下限500円~上限530円より下回っていた。
 このため、小樽ハイヤー協会では、「小樽市タクシー事業適正化・活性化協議会」で策定した小樽市地域計画を受けて、年内での初乗り運賃の改正を決めたいとしていた。
 法人タクシー9社と個人タクシー事業者は、4月に北海道運輸局に初乗り運賃を530円に上げる申請を次々に行った。
taxi2.jpg 同協会・加藤光敏専務理事は、「470円ではラーメン一杯も食べれない。タクシードライバーの平均年収は220万円で、天下りの役人は2,200万円で 10分の1。ガソリン価格も上がっているし、すぐに労働者に反映することは難しいかもしれないが、労働状況の改善につなげ、安心安全をモットーの運営を出来るようにしたい。背に腹は変えられない」としている。
 11日(金)から、市内の法人と9割の個人タクシー料金は、初乗り(1,400m)530円、加算(314m)80円となる。また、遠距離割引は、小樽ハイヤー協会加盟7社は、7,000円を超えた分1割引、北交系2社はこれまで同様5,000円を超えた分を3割引。個人では、各車それぞれ対応が異なる。
 また、6月1日(火)からは、法人全426台と一部を除く個人タクシーが全面禁煙となっている。「夜だけ喫煙にしたこともあったが、やはり匂いがなかなか取れないので、観光客から苦情が結構あった」と、サービスの改善を目指す。
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