潮見台小学校を耐震診断


 小樽市は、南小樽ブロック内の3校の統合校とする潮見台小学校の耐震診断を行うことを決めた。6月3日(木)開会の小樽市議会第2回定例会に、事業費300万円を計上する。
 南小樽ブロックには、量徳・潮見台・若竹・奥沢・天神の5つの小学校がある。小樽市教育委員会は、国道5号線に沿ったエリアをAグループ、奥沢十字街から奥沢水源地までのエリアをBグループと分け、グループ内の小学校をそれぞれ1校に統合する方針。Aグループでは、学校規模や通学距離、耐震基準などを検討した結果、統合校は潮見台小学校が適切としている。
 市は、新病院を量徳小学校敷地に建設するため、同校を2012(平成24)年度までに閉校する。このため、「潮見台小学校を、南小樽ブロックAグループの統合校として受入れを推進する」と、潮見台小の耐震診断を行うことにした。
 山田勝麿市長は、量徳小関係者やPTAに対し、「十分理解してもらえるように丁寧に説明していきたい」とし、5回の説明会を開いてきた。
 しかし、5月11日の説明会では、「病院を建てるから、学校はあきらめろということか」。「何のために、これまで、夜、説明会に集まって意見を出してきたのか」などと不満の声が上がった。「納得出来ない」との意見も出たが、市側は、「100%の理解は難しい」、「それはあなたの意見だから、意見として聞いておきます」とバッサリ。
 前回は、「住民合意が得られない」と、新病院の建設予定地をさっさと第2候地の築港地区に移したが、今回もまた住民合意が得られぬまま、「理解して頂きたい」と、計画を強引に推し進めている。新病院建設は、一体誰のためのものなのか。6月市議会での質疑が注目される。
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