市長「問題は高い給料」 病院問題で人件費にメス


 山田勝麿市長は、5月24日(月)に開かれた小樽市議会第1回臨時会で、病院問題について「問題は給料ですよ。職員の給料。これは、民間と比べてすごく高いのですよ。これから検討していきたい」と、病院職員の給料にメスを入れることを述べた。
 総務省の2008(平成20)年度の調査によると、市立2病院の職員平均給与は、時間外手当・特殊勤務手当・期末勤勉手当などを含めると、事務職員(24 人)50万5,945円、医師(42人)145万5,868円、看護師(333人)43万8,247円、准看護師(12人)51万160円、医療技術員 (80人)49万3,608円、その他職員(2人)53万7,875円となっている。こちら
 同臨時会で、共産党の北野義紀議員が、「病院事業では、21年度決算見込みで、改革プランよりも6億円の不足が生じるとしている。市長は、収支赤なら起債が認められないので、一般会計から5億円繰出すと表明した。
 市長もご覧になったと思うが、昨日のNHKの教育テレビで放映されたが、自治体病院の新築後の巨額の赤字で、建設費が異常に高いという問題。十和田市の副市長が、全国平均の一床あたりの建設費3,900万円より200万円安い3,700万円で不当な見積もりではないと言った。すかさず、最近の事例では、東京都内の自治体病院は1,700万円で建設しており、2,000万円も差があると指摘があった。なぜ、建設費が自治体病院の場合、異常に高いのか。これが病院財政の経営を圧迫する要因になるのではないか。あと、医療機器の購入代金。こういうことにメスを入れなければ、自治体病院に赤字が生まれて財政を圧迫する。市長は、新病院建設にあたって市民からの不安をなくすため、真剣に検討すべきだ」と指摘した。
 これに対し、市長は、「病院建設単価は30万円で、決して、前にどなたか行ったように、ホテルのような病院を建てるつもりはさらさらありません。問題は給料ですよ。職員の給料。これは、民間と比べてすごく高いのですよ。これは、徹底に総務省から言われている。これは現在の全適でも、適正な給料にしなさいと指導されている。これからの課題だが、検討していきたい」と、人件費について、任期最終年で、ようやくメスを入れる姿勢を示した。