商都が育てた小樽の珠算レベル (2010/04/07)

 小樽では、毎年十数人の子供たちが、珠算検定1級に合格している。また、満点合格者も毎年のように出ており、昨年9月には、全道珠算競技大会の都市対抗競技で、46年ぶりに小樽のチームが優勝を果たした。

 小樽の子供たちの珠算レベルの高さがあるのは、北海道経済の中心だった商都小樽の歴史的背景と、北海道で珠算を広めた第一人者・故麻生晋氏の功績による。

 明治末から大正期にかけ、小樽は北海道を代表する商業都市に成長した。色内町界隈では、様々な銀行が軒を連ね、北のウォール街とも言われた。電卓もパソコンもない時代、全市的に、そろばん技術が必要とされ、経済界からも、計算能力の高さを要望されたという。

 麻生氏は、1943(昭和18)年に文部省実業学校教員試験珠算を合格して以来、小樽で開塾し、珠算教育に専念した。市内には、麻生氏の指導を受けた塾生たちが、自身の塾を開き、今でもその教えを教授していることから、小樽のそろばん塾の指導力の高さが評価を得ている。現小樽珠算教育連盟の大隅晴康理事長も、麻生氏の指導を受けた塾生の一人だ。

 昭和30年代に開かれた札樽対抗大会では、第2回から第8回まで7連勝。第4回大会の高校の部では、1位から3位まで独占した。昭和50年代のピーク時には、市内に40ヶ所以上のそろばん塾があり、日商珠算能力検定試験の受験者数は年間3,000人を超えていた。

 現在は、少子高齢化の影響で、そろばん塾は11ヶ所に減り、受験者数は年間89人にまで落ちた。しかし、指導力は高いままで、毎年、珠算検定1級合格、満点合格などの成績を収める子供たちがいる。昨年9月には、46年ぶりに小樽のチームが全道優勝した。

 柳沢邦利副理事長は、「商都小樽の歴史と麻生先生の功績とともに、小樽商工会議所のバックアップで、小樽での珠算の指導振興が広がっていると思う。昔は、計算能力を高めるために、そろばんが必要な時代だった。今は、電卓やパソコンが普及し、その必要性が低下している。しかし、そろばんをやることで、集中力が高まり、人の話を聞き、相手が何を言っているのか判断が出来るようになる。知力も上がる」と、そろばんの必要性を訴えている。

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