市立2病院 看護師の欠員50名


 市立小樽病院(若松1)と小樽市立脳・循環器・こころの医療センター(第二病院・長橋3)の看護師が、3月末現在で定員367名に対し、50名もの欠員となっている。4月1日採用で2名の採用となっているが、到底、看護師不足解消には及ばない状況だ。
 小樽病院は、定員200名に対し30名欠員。医療センターは、定員167名に対し20名の欠員となっている。定年退職などがあり、昨年12月末の欠員よりも2倍に膨れ上がった。関連記事
 4月1日採用は、小樽病院1名、医療センター1名の計2名、5月1日採用では、両病院合わせて16名が見込まれている。しかし、「欠員は多く、厳しくなっている」(病院局)。
 国が定める看護師配置「7対1看護」(入院基本料・患者1人15,550円)の維持については、「定員といっても組合交渉のための数字なので、欠員が出たから7対1看護が出来ないということではない。維持は出来ている」としている。
 市病院局では、昨年10月から毎月看護師の募集を行っているが、応募者が少なく看護師数の欠員不足解消には至っていない。
 今後、さらに看護師不足が悪化すれば、「『7対1看護』維持は出来ている」と悠長なことを言ってられる状況ではなくなる。
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