野球観戦で延期の定住自立圏調印式


teijujirituken.jpg 山田勝麿・小樽市長の野球観戦で延期となっていた定住自立圏形成協定の合同調印式が、4月1日(木)13:00、市役所市長応接室で行われた。
 2008(平成20)年に総務省が策定した「定住自立圏構想」は、人口4万人超の市が「中心市」となって周辺市町村とネットワークをつくり、人口定住のために必要な生活機能を確保するために連携するもの。中心市と周辺市町村には国からの財政支援が得られる。
 市は、昨年3月、同構想の実施団体入りについて、余市・仁木・古平・積丹の4町と赤井川村を合わせた北後志5町村に申入れを行った。この後、市町村の担当者で協議を行い、昨年9月に、市が「中心市」宣言を行った。
 医療や産業振興、広域観光、地域公共交通などの強化を図るための15の政策分野について協議。今年の3月議会で、町村との協定案の議決を受け、このほど、 協定調印式を合同で行った。当初は、3月30日(火)の2009(平成21)年度内での調印の予定だったが、市長が、センバツ甲子園に出場した北照の応援 に行ったため、延期となっていた。
 調印式では、山田市長は、「近接自治体で足りないものを補い合い、圏域住民が、安心して生活出来るようにしたい。今後、具体的な共生ビジョンを策定するため、民間や地域住民などが参加する懇談会を立ち上げ協議する。この後、ビジョンに基づき、事業を実施し、成果を上げられるよう努力したい」と話した。
 このほか、「農業、漁業、商工業、医療、教育に役立て、将来の発展に努力したい」(松井秀紀積丹町長)
 「小樽市とは古くから付き合いがあり、高等学生は小樽市に通っている。エキサイ会病院の古平診療所があり、強い連携がある。これからも連携施策に多いに取 り組みたい」(本間順司古平町長)
 「フルーツを中心としたまちづくりを行っているが、少子高齢化で、まちづくりの意欲があっても限界を感じている。町の特性を活かし、小樽市に甘えることな く、ビジョン策定に意見を述べたい」(三浦敏幸仁木町長)
 「余市町民が、余市に住んで良かったと言われるような地域づくりを、小樽市を含めて関係町村と考えていきたい」(上野盛余市町長)
 「小樽と赤井川は、相互で日々の生活に密接な関係にあり、今後さらに向上させられれば」(赤松宏村長)と述べた。
 今秋をめどに共生ビジョンを策定し、地域医療の確保、特産品の販路拡大、公共交通の確保などを重点に取り組んでいくことにしている。
 甲子園の野球見物のために、この調印式を延期したことについては、市民から多くの疑問の声が挙がっており、本社にもメールがいくつも寄せられた。隣接町村からも頼られる小樽市長だったのかは、きわめて疑わしい。
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