破壊された雪あかりのオブジェ 手宮線会場の一部


yukiakari-hakai1.jpg 5日(金)から開かれている「第12回小樽雪あかりの路」の最終日14日(日)。一部の心ない人の手によって、メインの旧手宮線のスノーオブジェが、破壊されていたことが分かった。
 このイベントは、大勢のボランティアたちが、スノーオブジェを作り、ロウソクをともし、雪とロウソクの灯りで幻想的な雰囲気を演出する。一人ひとりのボランティア・市民が、手づくりの「あったかさ」を込めて、訪れた人をもてなす真冬の小樽のイベント。
 このメイン会場のひとつ旧手宮線の日銀通り側の一部のスノーオブジェが、13日(土)から14日(日)にかけて破壊されていた。直径30cm・高さ70cm程度の門柱オブジェは折られ、小さな星をいくつも重ねたオブジェは粉砕され、見るも無残な姿となっていた。
yukiakari-hakai2.jpg 同イベントの第1回と第2回には、運河の散策路に設置したオブジェが、破壊されたり、運河に蹴落とされたりとイタズラが頻繁に起こっていた。新聞報道やイベントの認知度が高くなったことなどから、第3回からは一切無くなっていたという。
 しかし、それから10年経った「第12回小樽雪あかりの路」の最終日。またも、一部の心ない人の手によって、オブジェが破壊された。
 同実行委は、「昔は、毎日毎日壊されて、それでも、たんぽぽのように不屈の精神で、直してきた。第3回からはイタズラが無くなったのに残念だ。門柱オブジェは、氷でしっかり固めているので、大人の人が力を入れても、中々倒せるようなものじゃない。きっとイベントのことを知らない人が、蹴っ飛ばしたんだと思う」と話していた。
 壊されたオブジェは、ボランティアたちが黙々と修復し、最終日の17:00~21:00、やわらかなロウソクの灯りをともし、「『人のぬくもりを』大切に」最後の来場者たちをもてなす。
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