吹雪の小樽港に米艦船「ブルーリッジ」



米海軍第7艦隊の旗艦「BLUE RIDGE(ブルーリッジ)」(19,200トン・ルディ・ラプトン艦長・乗組員600人)が、5日(金)09:30、吹雪で視界不良の中、小樽港に入港した。
「ブルーリッジ入港反対」。「米艦は出て行け」。米艦船入港反対の労働団体によるシュプレヒコールが小樽港に響く中、白い雪を被った灰色の巨船がゆっくりと港内を進み、10:00に勝納ふ頭1番バース(岸壁)に着岸した。
2008(平成20)年2月にも小樽に寄港しており、これで8回目となった。前回は、中央ふ頭4番バースに着岸したが、今年は、商船とのバッティングを避けるため、勝納ふ頭となった。同ふ頭の1番バースは、SOLAS条約(海上人命安全条約)の規制区域内で、市民の出入りは出来ない。艦船内の一般公開は行われない。
11:30から艦内で記者会見が行われ、ルディ・ラプトン艦長は、「小樽寄港の受け入れを感謝します。乗組員全員が、小樽雪あかりの路やさっぽろ雪まつりを楽しみにしておりました。今回の寄港は、日米同盟にプラスになるための寄港で、友好親善が目的です。福利厚生部門では、小樽・札幌の観光とともに、スキーやスノーボードなどを計画している」と挨拶した。
入港の目的は、「友好親善」としており、5日(金)開催の小樽雪あかりの路やさっぽろ雪まつりの会場を訪れるほか、学生とのスポーツ交流会も行う。7日(日)17:00からは、雪あかりの路の運河会場で、第7艦隊の音楽隊の演奏も予定している。9日(火)に出港する。
米艦船ブルーリッジは、米海軍第7艦隊の旗艦。ブルー・リッジ級揚陸指揮艦の1番艦で、全長193.6m、全幅32.9m、喫水9.1m、排水トン数 19,200トン、マスト高48.5m、一日最大上陸人員数807人。
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