こどもの国の動物たちに4回目の冬 (2009/12/27)

animals.jpg 2006(平成18)年、小樽市から"追放"された小樽公園(花園5)こどもの国の動物園のフラミンゴやウサギたちが、引き取った市内錦町の堀内奎井子さん(56)に優しく見守られ、4回目の冬を迎えている。

 こどもの国の動物園は、財政難の市が進めた負担のかからない超緊縮型の公園整備計画によって取り壊されることになった。ここで飼われていたフラミンゴやヤギ・ウサギなどの動物77匹は、兵庫県の牧場に移送することが決まった。

 これを知った堀内さんが、「フェリーやトラックによる長時間の動物の輸送は難しい。みんな高齢なので途中で死んでしまう可能性もある」と、住み慣れた小樽で飼育し最後まで見届けたいと引き取りの申し出を市に行った。2006年当時、動物たちの年齢は、推定でフラミンゴ1匹30歳・クジャク1羽30歳・トビ1羽30歳だった。

 市内に飼育用の土地を確保し、知り合いの業者からプレハブを譲り受けたり、人件費のみでフェンスを設置してもらったりと、周囲の手助けを得て環境を整えた。動物保護を目的に任意団体「We Love Animals」を立ち上げた。

 この移送から3年が経過し、高齢のウサギやヤギたちは、慣れ親しんだ小樽で堀内さんの愛情を受けながら天寿を全うし、天国に旅立つ動物も。それでも、いまだ50匹の動物たちが、高齢ながらも、毎日を小樽の地で生き抜いている。

 堀内さんは、孫のヒカルくん(6)を連れて、飼育所の掃除や給餌を懸命に行う。仕事の都合で出来ない時は、知人のボランティアに協力を求めたりしている。

 「ヒカルも動物たちが衰弱していく様子を見たり、死に直面し、悲しんだりして、命の大切さ尊さを学んでいる。子供のうちにこういった体験をすることが出来れば、世間であるような悲惨な事件はなくなると思う。

 お金はないけれど、色々な人の協力や寄付で餌を買って飼育している。小樽市も、動物園を壊して整備するお金があるなら、動物たちを最後まで見届けることが出来たはず。動物たちは本当に高齢で、ただただ天寿を全うするだけだが、それでもやっぱり慣れ親しんだ小樽で生きることが彼らにとっても良い」と笑顔を見せながら4回目の冬をともに過ごしている。

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