小樽市HP 低予算でリニューアル


 小樽市役所は、11月20日(金)からホームページをリニューアルした。
 市HPは、1998(平成10)年、191ページで開設した。11年が経過し、コンテンツが5,000ページを超え、サイトを見直すことが必要となった。このため、2009(平成21)年度に予算350万円をつけてリニューアルすることを決めた。リニューアルにあたり、広報公聴課内に担当係を設けた。
 リニューアルでは、全国の市町村でも導入が進んでいるCMS(Contents Management
System・コンテンツ管理システム)を使用することにした。同システムを導入することにより、各課でページ編集や更新ができ、より最新の情報を従来よりも早くアップし、市民に公開することが可能となる。
 しかし、このシステム導入には1,000万円の費用がかかるため、市HP担当は、あの手この手で費用を圧縮する方法を探した。結果、島根県で独自に開発したシステム「島根県CMS」が無料のオープンソースとなって公開されていることを見つけ、導入することにした。
 このほど、市内のホームページ製作会社の協力を得て、すっきりと見やすいデザインに改良した。利用者が欲しい情報に的確にたどり着けるようにと「パンくずリスト・組織ジャンル別入口」、高齢者や視覚障害者にやさしい「音声読み上げ・文字拡大・ふりがな機能」をつけた。また、英語・中国語・韓国語の翻訳機能も設置した。
 1,000万円以上かかるところ、金のない市は、350万円という少ない予算で、新たなホームページを製作することに成功したという。
 これまで、広報公聴課HP担当が、各課からの情報を集約して配信していたが、これからは、各課それぞれがリアルタイムに情報を公開することが可能になった。
 ただし、「パソコンでワードやエクセルをようやく使えるようになったという人もいる」として、市役所内でCMS研修会を実施したのち、2010(平成22)年4月から各課でのページ編集・更新が開始となる。
 小樽市HP