商大「一日教授会」 市民と意見交換


itinishi.jpg 小樽商科大学(緑3・山本眞樹夫学長)の「一日教授会」が、11月19日(木)18:30~20:30、経済センタービル(稲穂2)7階ホールで開かれた。
 「一日教授会」は、市民から大学に対する意見・要望を聞き、商大と地域の絆を深める事を目的に毎年開催されている。
 8回目を迎えた今年のテーマは、「小樽と小樽商科大学ー地獄坂が結ぶ絆ー」。2部構成で、1部は、山本学長の講演「小樽と小樽商科大学」、小川原格氏(藪半代表取締役)のゲストスピーチ。2部は、同校の100百周年記念事業、学生と小樽との関わり合いなどをテーマとした意見交換が行われた。会場には、学生をはじめ市職員、経済人など約120名が集まった。
 山本学長は、「国立の大学ではあるが、小樽市民の寄付と熱意で設置された小樽市民大学です。2011(平成23)年には、創立100周年を迎えるが、恩返しも含めて様々な行事をやっていきたい。小樽とともに歩んできた大学は、これからも歩んでいく」と述べた。
 小川原氏は、「小樽の大人たちがどれくらいまじめにまちづくりを考えているのかを、学生が持つ新鮮な目で見て疑問をぶつけてもらいたい。スタートから、小樽の人と学生が一緒にプロジェクトをやってもらいたい」と話した。
 2部の意見交換会では、会場から「学生を小樽にもっと住ませることは出来ないのか」。「学生に小樽に住め住めと言うが、小樽には条件が揃っていない。札幌に住むと、アルバイトが多く、買い物も便利と聞く」などの意見が出された。
 これに対し、山本学長は、「本学には2,500人の学生がいますが、実態調査を行ってみると、実は700人ぐらいの学生が小樽に住んでいるのにあまり知られていないので、この知名度を上げたい。また、100周年の記念事業として、70人が住める寮も建設します。小樽には、学生が住むための条件がないということですが、ぜひ意見を聞いていきたい」と答えた。
 小樽の経済活性化を目指して活動する学生サークル「小樽笑店」の活動報告なども行われた。
 商大と市民の率直な意見交換で、「地獄坂が結ぶ絆」を深めていたが、具体的な取り組みについては、今後の課題として残されている。
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