桜町と潮見台の2中学校の5選手が、陸上と体操の種目でそれぞれ全道優勝し、8月22日(土)・23日(日)に開かれる全国大会に出場する。
大分県で開かれる陸上の走り高跳びに出場するのは、桜町中3年の山下義弘選手(15)。
小学校4年生から陸上競技を始め、中2で、走り幅跳びから高跳びに転向した。「天性のバネがあった。走り幅跳びよりも高跳びの方が向いていると思った」(陸上顧問・京野工教諭)。
種目を変えてからわずか1年で、自己記録が全国2位の1m95cmまでに成長した。今夏の全道大会でも同記録を出して1位となり、全国大会標準記録の1m85cmをなんなくクリア。「力を出し切って優勝を目指す」と気合十分。
熊本県で開かれる体操団体に出場するのは、潮見台中の女子選手4人。3年の藤川摩由さん(15)と1年の野村果代さん(13)・大橋直佳さん(13)・熊谷葵さん(12)。
小学校時代から共に体操競技に取り組んできた4人。1年生の大橋さんと熊谷さんの2人は、藤川さんが在籍する潮見台中学校で中体連に出場するため、向陽中の校区を越えて潮見台中に入学し、今回、悲願の全国大会出場を成し遂げた。
しかし、チームリーダーの藤川さんは、平均台の練習中に足をひねり、じん帯損傷などのケガを負い、22日(土)・23日(日)は出場することが出来なくなった。
体操団体は、4人1チームで成績の良い3人の点数の合計で順位が決まる。「チームリーダーなのにケガをしてしまいみんなに迷惑をかけてしまった。せっかく全国に出られることになったのに、悔しい。自分の分まで頑張って欲しい」(藤川さん)と話す。
小樽では珍しい夏の中体連での全国大会出場を決めた5選手は、19日(水)14:30、教育委員会の菊譲教育長を訪問し、出発の挨拶を行った。
菊教育長は、「小樽から全国大会に出場する選手が少ない中、皆さんが頑張ってくれることを期待している。皆さんが頑張っていると、ほかの選手たちももっともっと頑張ってくれると思う。1位とか金メダルを取るという気持ちも大事だが、全国大会に出場出来たことだけでもダイヤモンドメダル。当日は、自分自身のために頑張って欲しい」とエールを送った。