7月の天候不順 農作物に影響


 7月の天候不順が、市内の農作物に影響を及ぼしている。例年にないどんよりとした日が続き、降水量が多く、日照時間は極端に少なく、トウモロコシやジャガイモなどの芽が土の中で腐って育たず、収穫出来ない状況となっている。
 平年値の降水量は65.0mm、平均最高気温23.8℃、日照173.4時間で、7月の降水量は151.0mm、平均最高気温22.3℃、日照77.7時間と、降水量が倍以上多く、日照時間は100時間も少ない。
 このため、おたる自然の村市民体験農園(塩谷・伍助沢地区)のジャガイモやトウモロコシの農作物の育ちは極端に悪い。9月に予定していたもぎ取りの申込を途中で締切り、すでに団体申込みをしていた4団体には、キャンセルの連絡をするなどの影響が出ている。
 事務局によると、「トウモロコシの申込は16人32区画で、今の時点なら確保出来る。ジャガイモは13人25区画の申込分ならなんとか確保出来る。しかし、予定していた分の作物は、土の中で腐り育たない状況で、4団体(29区画)には申し訳ないがキャンセルのお知らせをしなければいけなくなった」と話している。
 同農園は、市民に野菜や草花作りの場を提供しており、今年開園25年を迎える。「これまで、今年のような天候不順で農作物が育たない経験はない」という。
 毎年恒例の同農園内直売所は、8月9日(日)にオープンするが、「天候不順で昨年より品数が少ないかもしれないが、なんとか販売出来そうだ」としている。トマトやトウモロコシ、カボチャ、ナス、大根などの野菜を、市価より2~3割程度安い価格で販売する。
 市民体験農園