女大将が空き店舗に灯 花園3丁目商店会


 「空き店舗を無くして小樽を元気にしたい」。
403.jpg 小樽市花園町のJRガード下にある寿司・海鮮の「しおみ」(花園3)の大将・塩見謙二さんの妻・良江さん(59)が、7月1日(水)から、花園3丁目商店会の空き店舗に店を開く。
 寿司・海鮮の「しおみ」は、花園3丁目商店会の同店舗で30年以上営業を続けてきたが、店舗向かいの松竹ボーリングの閉店や人口減を理由に、2003(平成15)年、人通りの多い花園繁華街へ移転した。
 しかし、花園3丁目商店会主催の講習会で、「店舗のシャッターが閉じることが過疎につながる。なんとかシャッターを開けて、その町内会でしかないものを作るべき」と、舞鶴や会津の町内会活性化の事例を聴講したことをきっかけに、一度は閉じた店舗に再び灯をともし、名物料理を開発することを決めた。
 現在、名物料理は開発中だが、先行して7月1日に店をオープンする。店名は、「403(しおみ) 3丁目食堂」。妻・良江さんが大将となり、若者向けの500円カツ丼や少食の人向けの200円のミニうどん・そばなどをメインに提供する。営業時間は11:00~14:00の昼間のみ。
 「今の店もあるので、営業は昼間だけだが、夜も店を営業してくれる人が出てくれば、経営してもらうことも考えている。まずは、小樽の空き店舗に灯をともして、町を元気にしたい」と話している。