“音楽の力”で小樽活性化 建設会社がライブイベント


seasound.jpg 「港町・小樽を”音楽の力”で盛り上げたい」と、地元で活動するアーティストや高校生バンドなどが出演するイベント「小樽シーサウンド『樽おん』」が、7月から月1回、ウイングベイ小樽3階の旧よしもと劇場ホール「ヲタル座」で開催されることになった。
 これは、昨年11月に音楽事業部を立ち上げた土木建設業・有限会社中和建設(塩谷2・中田正人代表取締役)が企画した。
 同社の中田社長(36)は、高卒後に上京し、ドラマーとしてバンド活動していた。2年後に小樽に戻り、会社を立上げ、市内をはじめ道内各地で土木建設事業を展開している。
 「いつか音楽の仕事をしたいと考えていた時、今年2月に亡くなった母親が、好きなことをやりなさいと後押ししてくれた」と、昨年11月、オタモイ2の資材置場にプレハブのレコーディングスタジオをつくり、音楽事業部”MOTHER MUSIC ENTERTINMENT”を新設した。
 「昔からの知り合いだったシンガーソングライター・柿本七恵が、ずっと音楽を続けているので、なんとか支えることをしたい」と、まずは柿本七恵さんのニューアルバムの制作を始めた。アルバムは2枚(約20曲)製作中で、7月の潮まつりまでに完成させたいとしている。
 今回新たに企画し、7月からスタートするのは、ウイングベイ小樽の3階にある旧よしもと劇場のホール「ヲタル座」を使用した音楽イベント。

 「音楽を通じで地元の若い世代を応援し、”音楽の力”でこの街を盛り上げていくことで、若者が『小樽に住んで楽しい!』と思える街となることを目指す」と、地元で活動するアーティスト(ミュージシャン・DJ・ダンサー)や、高校生など若い世代が出演できるライブイベントを作り上げる。小樽や北海道にゆかりのあるプロアーティストを呼ぶことも検討中。
 「採算度外視して出来る限りやっていきたい。高校生アーティストの出演料は、破格でやりたいと思っている。大人からはちゃんともらうけど、若い世代からは少しだけもらう。ただでということも考えたが、いくら高校生でもアーティストという意識をもってもらいたいので少しはもらうことにしている」(中田社長)と話している。
 イベントは週末を予定している。第1回は7月。現在、出演アーティストを募集している。参加条件なし。問合せ:0134-61-7287 mothermusic35@friend.ocn.ne.jp
 同音楽事業部では、今後、ギターセミナーや生バンドのBGMによるカラオケ大会なども音楽のイベントを企画している。