天狗山スキー場で林野火災合同訓練 


rinya1.JPG 小樽地区林野火災強調期間(4月21日~5月30)に 合わせ、小樽天狗山スキー場で、5月20日(水)10:30から、消防などの関係団体が集まり、 林野火災合同訓練が行われた。
 参加したのは、 小樽市消防本部をはじめ、小樽市消防団、小樽市産業港湾部、石狩湾森林管理署、中央バス観光商事株式会社の総勢45名。
 この訓練は 、林野火災発生時の関係機関の協力体制の強化と火災防ぎょ技術の向上、市民への予防・防災意識の高揚を図ることを目的としている。
 「平成 21年5月20日(水)10:30頃、小樽市天狗山1丁目天狗山スキー場において、行楽入山者の不始末と思われるタバコが枯草に着火、折から続いている異常乾燥と強風により、火勢が付近草地を一気に襲い、飛火により火点を分散、同時多発火災へと拡大し延焼阻止の必要に迫られている」との想定で実施された。
 天狗山スキー場の職員が、バンビコースで煙が出ているのを確認し、市消防本部へ119番通報。たまたま付近をパトロールしていた市職員が、ケガした入山者1名を 発見し、 山麓へ誘導。駆けつけた救急車が、ケガ人を搬送した。
rinya2.JPG 最初に現場に到着した消防隊は、ジェットシューターで放水し、火点付近を集中的に消火したが、火災は拡大延焼。この後、タンク車が現場に駆けつけ、5本のホースで一斉放水。 空高く水柱が上がり、延焼を防ぎ、この日の訓練を終えた。
 市産業港湾部・磯谷揚一部長は、「小樽市は、森林面積が6,200ヘクタールで行政区域の67%を占め、森林に囲まれている。林野火災は、たばこや焚き火など人為的な要因が多い。この訓練を見て、もしもの時に心強く感じている」。
 会田泰規消防長は、「日頃の訓練の成果が発揮され、関係機関との協力など目標は達成出来た。4月に入り、雨が少なくなり、毎日乾燥注意報が発令されている。今年に入って、塩谷で林野火災が発生し、4ヘクタールの畑などの焼失があった。今後もさらに関係機関との連携を強くしてもらいたい」と講評した。
 市内では、林野火災が、4月以降5件発生している。
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