練習船「銀河丸」が寄港 実習生163名の航海訓練


gingamaru1.JPG 独立行政法人・航海訓練所(東京)の練習船「銀河丸」(6,185トン)が、5月8日(金)10:00、航海士や機関士を目指す学生163名を乗せて、小樽に寄港した。
 同訓練所は、60年の歴史を持ち、国内にある船員養成施設から実習生を受入れ、航海訓練を実施している。2隻の帆船「日本丸」 「海王丸」や、3隻の汽船「大成丸」 「銀河丸」 「青雲丸」の計5隻の練習船隊を持っている。
 小樽港に寄港した「銀河丸」は3代目で、2004(平成16)年に建造された。低公害エンジンを搭載、毒性の少ない船底塗料を採用、発生廃棄物の効率的な処理など、環境に配慮し、IBS(Integrated Bridge System)や帆船シミュレータ、ジョイスティック操船装置などを装備している。船内の一部は、バリアフリー対応となっている。全長116.40m、全幅18m、定員246人。
 今回は、内航の航海士や機関士を目指す小樽や口之津(長崎)などの海上技術学校の学生163名の実習訓練。約9ヶ月間の訓練のうち、4月から9月までに、東京、富山、小樽、広島、神戸など国内の港を巡る。
gingamaru2.JPG 学生たちは、航海中、操船や貨物輸送、救命設備、運転計画、電気及び電子機器の保守・修理など、内航の航海士や機関士に必要な知識と技術の習得に励む。
 停泊する小樽港第2ふ頭では、8日(金)・9日(土)の2日間は実習、10日(日)・11日(月)の2日間は休暇となる。小樽の海技学校の学生には帰省のチャンスでもあり、全国からの学生たちには、北の港町小樽を散策する絶好の機会となっている。
 「銀河丸」は、12日(火)10:00に出港する。
 独立行政法人・航海訓練所