今年創部20周年を迎えた社会人サッカーチーム「小樽FC」(久光義信代表・監督)は、今年度、Jリーグのコンサドーレ札幌でプレーしていたOB選手6人が新たに加わり、新生チームとなった。
「小樽FC(フットボールクラブ)」は、1989(平成元)年に設立したが、翌1990(平成2)年には休部となった。1991(平成3)年に現代表の久光さん(37)が入部し、小樽リーグで活動を再開。その後、1部昇格と2部降格を繰り返し、2004(平成16)年から道央ブロックリーグに昇格した。
社会人チームのため、メンバーは、仕事や家庭などでスケジュール調整が合わず、試合に必要なメンバーがギリギリになることも多い。
この中で、コンサドーレ札幌OBの野々村芳和・黄川田賢司・大森健作・堀井岳也・佐賀一平・権藤勇介の6選手が、「コンサドーレ立上げの時に北海道のサポーターやスポンサーに大変お世話になった。札幌にはいっぱい選手がいるが、小樽では選手が少ないので、少しでも北海道のために恩返しをしたい」と、今年度から小樽FCでの選手登録を行った。
久光代表は、「社会人チームには知人がいないと入れないとかで間口が狭く、子供が出来た、転勤になったとかで、毎年、選手が減ったりするので、人数確保に苦労していた。そんな中でも、チームのコンセプト『社会人としての自覚を持ち、全員で真剣に楽しくサッカーをしよう!』を守れる人間だけを集めようとしてきた。集まらなければ、ニーズがないものだと思って休部しようとも考えていた。そういう話をしていたら、OBに助けられて、今回の大型補強となった」としている。
これで、同チームは、社会人と大学生の選手25人・運営スタッフ3人の計28人となった。
開幕戦は、5月17日(日)13:00から千歳の臨空公園サッカー場で行われる。対戦相手はRevolt。加わったコンサドーレOB選手のうち、大森・佐賀の2選手の出場は決定、黄川田・権藤の2選手も出場する予定という。
小樽FCは、「常に上を目指してサッカーをしていくので、目標は、現在の道央ブロックの一つ上の北海道サッカーリーグへの参入。地域にも密着した形で活動していきたいと思っているので、サッカーだけでなく小樽のイベントなどにも参加し、街を盛り上げていきたい。サッカーから小樽を知ってもらう窓口になれたら嬉しい。また、望洋のサッカー場でも試合を開催する予定で、観戦ツアーを行って、試合を見た後に小樽の街をぐるっと回ることが出来るルートを提供したいとも考えている」と気合十分。
◎小樽FC / 北海道の社会人サッカーチーム