新型インフルエンザ説明会 市の対策本部


infusetumei.JPG 「小樽市新型インフルエンザ対策本部」(山田勝麿本部長・小樽市長)は、5月1日(金)、市医師会館講堂(富岡1)で説明会を開催した。
 この日の説明会は、宿泊施設や観光施設、医師会・歯科医師会などを対象に行った。13:30からの説明会は、観光業者を対象としており、22社・団体の30名が集まった。
 同対策本部の秋野恵美子・市保健所長は、新型インフルエンザの経過や発生状況、厚生労働省・北海道・小樽市の対応について説明。
 小樽市の対応では、発熱相談窓口の開設や市民などへの注意喚起、帰国者の健康観察、情報提供、疑い患者発生時の対応について述べた。
 疑い患者が発生した場合、市では、電話での聞き取りを行い、症状がある場合はマスクの着用を指示する。渡航歴がある場合は、第二病院での診察、入院を行う。移動方法は、自家用車か保健所車両などで、重篤者の場合は消防救急車を要請する。対応スタッフは、保健所医師や保健師・両市立病院医師・看護師という。医療スタッフの詳細は決まっていない。
 一通りの説明を終えると参加者からは、「ロシア船や千歳空港から小樽に来た人への対応は」、「海外からの観光客に発熱などの症状があった場合は」、「従業員に対して、海外からの観光客への対応はどのようにしたらよいか」などの質問が出た。
 これに対し、同対策本部では、「全国の検疫所で対応が強化されており、飛行機では、機長が乗客の状況を把握し、無線で検疫所に連絡することになっている。症状がある人は、飛行機が降りてからすぐにチェックが行われ、異常があれば隔離病棟へ行くことになる。船舶でも同様、船長が乗船している人の体調などを把握し、無線で検疫所に連絡する。
 海外からの観光客への対応だが、もし客に症状が出たら、咳の人にはマスクをするとラクになると言って、サービスの一環でマスクをおすすめするようにしたらどうか。フロントスタッフは、インフルエンザが国内で満盈(まんえん)しない限り、マスクをつけて接客するということは中々実現出来ないだろうから、咳をする客がいたら2mくらい離れたり、かわすようにした方が良い。ベッドメイクの人たちは、マスクをして、部屋の窓を開けて換気してから仕事することを徹底してもらいたい」と答えた。
 また、「WHOではフェーズ5としているが、日本では、昨日まで、国内での発生はないとしていたので、この世界的なレベルが、日本でのレベルに当てはまるものではない。もし今後国内での発生があった場合、その状況に応じて、市の対応も変わる」と述べた。
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