商大生の「本気プロ」 市長に提案書


syodai.jpg 「商大生が小樽の観光について本気で考えるプロジェクト(本気プロ)」に取り組んだ小樽商科大学(緑3・山本眞樹夫学長)の学生たちが、4月21日(火)11:00、山田勝麿市長を訪問し、活動の報告を行った。
 同プロジェクトは、経済産業省の「平成20年度体系的な社会人基礎力育成・評価システム構築事業」に採択され、1年から4年生までの49人が参加した。昨年11月から今年3月まで、国際化対応・札幌圏マーケティング・ブランド商品創出・滞在観光推進プロジェクトの4つの課題解決に取組んだ。
 国際化対応策については、外国人観光客向けのガイドマップと、会話集の作成。札幌圏マーケティングは、若者をターゲットとしたクリスマスイベントと、手宮線~運河公園を散策しながら酒と料理を楽しむイベントの創出。
 ブランド商品創出は、和と洋のコラボレーションによる小樽スイーツ”羊羹タルト”と、新ご当地グルメ”しゃこグラタン”の創出。滞在観光推進は、インターネットを活用した観光プランと、携帯電話による観光ツールの提案などのアイディアをまとめた。
 学生たちは、市長応接室を訪れ、これら8つのアイディアをまとめた提案書を市長に手渡した。
 山田勝麿市長は、「学生たちの発想を受けて、何か事業化できないか考えた。しゃこを使ったグラタンの商品開発は、小樽のシェフと話し合うことが必要で、もしそういう機会があれば、学生たちがシェフに提案することも出来るのではないか。小樽には、課題も素材もいっぱいあるので、今後の本気プロでもやりがいがあると思う」と述べた。
 学生の高橋亮太さん(21)は、「小樽には、素晴らしい素材があり、地域でネットワークを広げると、もっと魅力を発見出来ると思う。21年、小樽市民だけれど、今回、このプロジェクトに参加して新しい発見があり、それを熱心に伝えていかないと、市民も市外の人も小樽に興味が出ないと思った」。
 荒井麻梨乃さん(21)は、「東京の人でも、小樽のことを知っていて、知名度の高さに驚かされた」。
 沖崎桂宗さん(20)は、「小樽といえば寿司という人が多いので、新たに羊羹タルトを考えて作ってみた。キャッチーで美味しいものを作って、広げていきたい」。
 鳴海雄大さん(20)は、「小樽には寿司以外に洋食もあるのに知られてないので、小樽産のものと洋食を合わせたしゃこグラタンを作った。小樽産の商品を、もっと発展させたい」と話した。
 小樽商大では、このプロジェクトを、今年度から2単位の正規カリキュラム化している。学生たちは、今回の観光の課題のほか、新たな課題にも挑戦する予定。5月の連休明けに活動をスタートさせ、10月下旬には市民に対する報告会を開催することにしている。
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