眼科・耳鼻咽喉科も1人診療に 市立小樽病院


 医師・看護師の逃げ出しが続く市立小樽病院で、今度は、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科の3科で、1名ずつの欠員が出ることになった。
jibikaganka1.JPG 耳鼻咽喉科は、現在、医師2名体制となっているが、このうち1名(渡邊一正医師)が3月30日に退職する。眼科も2名体制となっているが、3月31日で1名(吉田香織医師)が退職する。両科では、退職する医師の補充はなく、新年度から1名体制となる。「応援の医師の予定はあるが、固定医ではないので、医師の負担が大きくなる」(病院事務局)としている。 耳鼻咽喉科 眼科
 泌尿器科では、4名の医師のうち3名(駒木亨・豊田裕・今雅史医師)が退職したが、2名(山下登・広瀬貴行医師)の補充が行われるため、現行より1名少ない3名体制となる。 泌尿器科
 樽病では、すでに、小児科、婦人科、放射線科が1名体制で、皮膚科は出張医での診療となっている。これに今度は、耳鼻咽喉科、眼科も1人診療となり、医師の負担は大きくなる一方だ。
jibikaganka2.JPG これにより、小樽病院の医師数は、3月現在の27名からマイナス3名の24名となる。樽病事務局では、昨年からの研修医1名と新年度から入る予定の研修医1名の計2名をプラスして計26名と数えている。
 第二病院では、1名の医師がプラスとなり、15名から16名に増える。嘱託医1名を含めると17名となる。
 また、小樽病院の看護師は、3月1日現在で191名いるが、3月末で13名が退職する。4月に2名を新規採用し、新年度は180名でのスタートとなる。第二病院では、154名から10名が退職し、4月に1名を新規採用し、計145名のスタートとなる。
 市立小樽病院と第二病院は、新年度から地方公営企業法の全部適用となり、新たな事業管理者の下、”病院局”としてスタートするが、診療科医師・看護師の退職が病院局のスタートに暗雲を投げかけている。
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