市議会代表質問2日目 病院問題等で質疑


 小樽市議会第1回定例会(3月議会)の会派代表質問が、前日に続き、3日(火)13:00から行われた。
 この日の代表質問には、公明党・高橋克幸、民主市民連合・佐々木勝利、平成会・吹田友三郎の3議員が立った。
 この中で、財政、経済、市立病院問題などが取り上げられ、病院問題では、2議員が質問した。
hukita.jpg 吹田議員は、山田勝麿市長の3期目のマニフェストについて、「市長は病院の統合新築を3期目の公約にしておりますが、マニフェストにも掲載されておりますこの問題は、それを願い市民が山田市長に期待して市政をお願いしたものと思われ、今期の任期の中で新病院の完成は不可能と考えられます。この新病院をご自身の手で作り上げるためには最低もう一期必要と思われますがそのお考えはありますか。また、この公約を履行できない場合にはそのことについて市民に対しての説明責任があると思われますが、見解を」と質した。
 これに対し、市長は、「両市立病院の施設老朽化や2ヶ所に分かれていることの非効率性などから統合新築が必要であるという基本姿勢は変わりありません。一つ一つは申し上げませんが、諸般の事情で現在に至っている。私としましては、これからも病院の統合新築に向けて全力で課題解決に取り組んでおります。なお、現状なり、経過については、広報おたるや市長と語る会など色々な機会で説明しているところであります」と、新たな説明責任については言及しなかった。
takahasi.jpg 高橋議員は、「市立病院の不要論についてですが、もし仮に市立病院が廃院になった場合、現在、通院、入院している患者も含め、小樽市の医療環境にとってどのような影響が考えられるのか見解を」と質問。
 市長は、「脳卒中や心筋梗塞など、一刻を争う疾病患者の診療に大きな影響が出るほか、現在、市立病院が受け入れられている患者数は、市内の公的3病院と合わせた中でも、入院で約4割、外来で約5割と多くを占めており、他の医療機関での受け入れも限界がありますし、市立病院でなければ診療できない患者さんもおられますので、その多くは札幌圏への受診を余儀なくされることが想定されます。そのことが、高齢者の多い本市に取りましては、患者さんはもとよりその家族にとっても大きな負担になりますし、他の医療機関に掛かる負担も大変なものとなり、地域医療全体に重大な影響が出てくるものと考えております」と答弁した。
 3月4日(水)は、佐藤禎洋(自民)、新谷とし(共産)、秋元智憲 (公明)、中島麗子(共産)、斎藤博行(民主市民)、成田祐樹(平成)の6議員の一般質問が行われる。
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